オーダースーツの流れや心得を学んだら、次はどんなスーツを誂えるかをイメージしたくなるもの。せっかくなら自分らしく着こなしたいはずだ。そこで、4名の洒落者たちのこだわりの詰まったとっておきのオーダースーツを見てみよう。

1.イタリアのテーラーと作った最初のオーダースーツ|「ビームス」プレス チーフ・安武俊宏さん


「ビームス」プレス チーフ・安武俊宏さん|ビームスのプレスを統括する傍ら、個人としても精力的に活動中。スーツの魅力を発信するチーム「背広散歩」の発起人のひとり

オリーブグリーンのダブルブレストにボーダーのニットタイとベージュのタブカラーシャツを合わせた安武さんらしいスタイル。スーツは「スティレ ラティーノ」のトランクショーで誂えたという。

「テーラーと意見を出し合いながら作った思い出の1着です」

オーダーの証であるネーム入り

テーラーに任せて選んでもらったペイズリー柄の裏地に安武さんの名前が入るパッチが。

ウエストはサイドアジャスター仕様

クラシックなサイドアジャスターを選択。インナーのボリュームに応じて調整が可能だ。

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2.職人との会話の中で辿り着いたこだわりのディテール|「ボンビュー」オーナー・大島拓身さん


「ボンビュー」オーナー・大島拓身さん|ビームスで20年以上のキャリアを積んだ後、2020年に高円寺で古着やオリジナルのアイテムを扱う「ボンビュー」をオープン

ブルーがかったシャークスキンを使用したスーツは英国を代表するテーラー「ファーラン アンド ダービー」のトランクショーでオーダー。

「自分に合うのなら既製品でも良いという考え方ですが、職人と会話して作り上げたスーツにはやはり愛着が湧きます」

スタイリッシュなナローラペル

テーラーからの提案で、ナローラペル、Vゾーンが深くなる1つボタン仕様を選択。

ボタン式のサイドアジャスター

英国仕立てのトラウザーズに多いディテール。バックルタイプとはひと味違った印象に。