Cybertruckのイメージ(画像: テスト・モーターズの発表資料より)

●テスラの株価が急落

 米電気自動車大手テスラ社の株価が、年初から約30%以上も下落している。時価総額も今年に入り、ピーク時の半額以下に落ち込んでいる。

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 株価も時価総額も上昇している同じ自動車メーカーのトヨタとは、対照的な結果となっている。コロナ禍で株価が急上昇。上場以来株価は10倍以上となり、時価総額も1兆ドルを超え、マグニフィセントセブンの一角であったが、今や存在感が薄れつつある。

 テスラがなぜ急落したのか?今後もテスラの苦境は続くのだろうか?

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●株価急落の原因

 ロイター通信による4月5日の「テスラ低価格モデルの開発中止」との報道を受けて、株価は約6%急落した。その後、イーロン・マスクCEOは報道を否定し、下げ幅は縮小した。

 2024年第1四半期(2024年1-3月期)の納車台数が、コロナで生産を停止せざるを得なかった2020年以来の減少に転ずるなど、需要に陰りが見えている。

 独特のデザインと防弾ボディで注目される新型EV「サイバートラック」は、2年以上納車開始が遅れている。さらにライバルのEV社である中国BYDの値下げ攻勢も、投資家からは嫌気されている。