セブン‐イレブン・ジャパンは3月27日、オリジナルフレッシュフードの主力商品である「手巻おにぎり」の定番5アイテムについて、販売時間を平均8時間延長した規格で展開を開始していると発表した。3月5日から順次、首都圏に導入し、今夏を目途に全国に拡大する計画だ。

<手巻おにぎりの一例>


今回、美味しさ・品質と長鮮度化の両立が難しかった『手巻おにぎり』について、新たな設備などの導入により、現行よりも平均約8時間の消費期限の延長が実現した。まずは定番の「鮭」「梅」「昆布」「辛子明太子」「ツナマヨネーズ」の5アイテムから取り組み、今後も対象アイテムの拡大を進める。

取締役常務執行役員の青山誠一商品戦略本部長兼商品本部長は、「おにぎりの消費期限を延長することで、食感、風味の劣化が懸念されたが、『京の米老舗八代目儀兵衛』との取り組みにより、ある程度、時間が経過しても、きちんとおいしさが維持できることが確認できた。また、安全・安心の視点では、おにぎりを製造するラインで、さまざまな取り組みを行いながら、衛生管理レベルの向上を図った。加盟店にとっては、廃棄リスクが減少することで、安心して発注できる。そして、機会ロスが防止でき、食品ロスも軽減できると確信している」と述べた。

「手巻おにぎり」は、3月5日からリニューアルを実施。「京の米老舗 八代目儀兵衛」監修のもと取り組んだ「ブレンド米」のブレンド比率を見直したご飯、旨味を向上させた具材、磯の香りと味を感じられる海苔を楽しめる商品に仕上げたという。

<フレッシュフードの長鮮度化>


セブン‐イレブンではこれまでさまざまなイノベーションを通じて、オリジナルフレッシュフードの長鮮度化に取り組んできた。品揃えの有無により発生する店舗での機会ロスと廃棄ロスの低減などを目指した対応として、2009年の「チルド弁当」の長鮮度化以降、現在ではオリジナルフレッシュフードの約85%が長鮮度商品となっている。

今後もセブン‐イレブンでは、商品開発におけるメーカーとの連携強化や、フレッシュフード製造工場の強みを生かし、商品の更なる美味しさの実現と環境配慮推進に向けて挑戦を続けるという。

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