●2.米国株:米半導体株価指数(SOX)の動向が気になる

 1)週間ベースで米主要株価指数は大幅上昇しており、近いうちに「調整」する可能性
  ・直近の週間ベースでは、ナスダック総合が+2.9%高、SP500が+2.3%高、NYダウは+2%高と大幅上昇している。

  ・短期間で急ピッチな大幅上昇をしただけに、利益確定売りや持ち高調整の売りを招きやすく、反動安となる確率が高まっているとみる。

 2)米株の上昇を牽引したフィラデルフィア半導体指数(SOX)は3/7がピークの可能性
  ・SOX指数の推移
   3/07 5,165
   3/19 4,712
   3/22 4,908

  ・ハイテク株を代表する導体関連株指数のSOX指数は、チャートからは3/7にピークを迎えた可能性を示唆している。

 3)米国主要株価指数は直近で史上最高値を更新し続けているが、牽引役だったSOX指数に一服感がうかがえるため、注意したい。

 4)米国でも第一四半期末である3月末の株価は、運用成績リポートの関係で下落は好まない。したがって、3月末までに調整があったとしても小幅であろう。

 5)4月の米株価の動向に注目
  ・米株価が売り優勢となるか否かは、4月の株価相場の動向に注目したい。
  ・その状況によっては、6~7月の米株価相場に赤点滅信号が付くのが気になる。

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●3.アップルをiPhoneを巡る独禁法違反で米司法省が提訴(ロイターより抜粋

 1)アップルは製品の支配的地位を利用し、消費者や開発者、小売業者などから不当に高額な収入を得ているほか、競争を阻害していると、司法省は主張した。この状況を放置すれば、アップルのスマホ市場における独占がさらに進むことになる、との認識を示した。

 2)司法省は、iPhoneの価格が最高1,599ドルに達し、アップルは業界内のどの企業よりも大きな利益を上げていると指摘した。また当局者によると、アップルはソフトウェア開発企業やクレジットカード会社、さらには競合のグーグルなど様々な企業に対し水面下で請求していると言う。

 3)ある当局者は、何らかの形でアップルの分割や規模縮小の可能性があることを示唆した。