ポリゴンラボサイトより

ゲーム開発大手のネクソンは3月21日、米サンフランシスコで開催中の「ゲーム開発者会議(GDC)」内で、運営する人気モバイルゲーム「メイプルストーリー」でポリゴンチェーン開発元のポリゴンラボとの提携を発表した。開発中のブロックチェーンゲーム「MapleStory Universe」で、ポリゴンラボが提供するポリゴンスーパーネットを起用する。

ポリゴンスーパーネットは、最適なネットワークを作ることができる「ポリゴンエッジ」機能の活用でネットワークをオリジナルにカスタムできる。大規模オンラインゲームの複雑な要件にも対応可能で、ネクソンはゲームアプリ専用のポリゴンスーパーネットを構築予定という。

MapleStory Universeは、ネクソンが2003年にリリースしたロールプレイングゲームのメイプルストーリーを基にしたブロックチェーンゲーム。メイプルストーリー内のアイテム購入などは現在、法定通貨での決済だが、MapleStory Universeでは将来的に、プレーを通じたNFT取得や収集、特典などの提供を予定しているという。

MapleStory Universeのグループリーダー、Sun-young Hwang氏は「ポリゴンはエコシステムを動かすのに最適な選択。ポリゴンを基盤にMapleStory Universeが構想するNFTエコシステムを拡張していきたい」とコメント。またポリゴンラボのRyan Wyatt社長は、「ネクソンがMapleStory Universeにポリゴンスーパーネットを採用したことは、ブロックチェーンゲームの未来について、ゲーム業界全体に対する強いメッセージとなる」と述べている。

ポリゴンチェーン上では「アサシンクリード」や「レインボーシックス」など人気ゲームを手掛ける仏大手ゲーム会社Ubisoft、香港のブロックチェーン企業Animoca Brandsや傘下のNFTゲーム「The Sandbox」、VRプラットフォーム「Decentraland」など数多くの開発会社やプロジェクトがゲームを構築している。22年のブロックチェーン活動の半分はゲーム開発者によるといわれている。