投資家にとって、株価は自分の利益を揺るがす大きな要素です。
保有する銘柄の株価が上がれば資産価値は上がり、下がれば資産価値は弱まるので、株価がどのようにして動くのか、その仕組みは知っておきましょう。
今回は株価がどのようにして決まるのか、その仕組みや正しい株価の値動きの見方について解説します。
株価には決まり方がある
基本的に株価は、買いたい人が多ければ株価が上がり、売りたい人が多ければ株価が下がります。
この需要と供給により株価は変動するので、その変化がどのようにして生まれるのか、知っておきましょう。
以下で株価の変動に大きく影響する要素を6つご紹介します。
ファンダメンタルズ(会社の業績や成長度)
業績が上がり多くの利益を生み出せる企業は、投資家の間でも特に人気が高まり株価も上昇します。
業績が上がれば利益が大きく流入し、その一部が配当金として支払われる可能性が高まるでしょう。
それだけでなく、業績が上がり経営が安定していれば、その企業が倒産するリスクも少なく、安定した資産運用を目指せます。
会社の人気
会社の人気が高まれば、その銘柄を購入したいと考える人も増えます。
人気はその企業の知名度にも直結し、購入したい人が増えれば増えるほど、その株の需要が高まり株価の上昇にも繋がるでしょう。
購入する株の銘柄を選ぶ際は、金融情報だけでなく世間的なトレンドにアンテナを張っておくことも大切です。
外国為替との関係
外国為替は外国株の購入を検討する際に検討しなければいけないポイントです。
米国株を購入する際、1ドル100円の場合と1ドル120円の場合では、購入できる株式額に1ドルあたり20円の差が生じます。
例えば1万ドルの株式を購入する場合、1ドル100円であれば100万円で購入できていましたが、1ドル120円の場合は120万円と、およそ20万円もの購入額の差が生まれてしまいます。
このように株価の値動きは順調でも、為替レートが大きく変動していれば、利益に大きな影響が出て投資家たちの動きや購入方法も変わってくるのです。
国際情勢
株価はその国の景気や経済状況により大きく影響するため、国際情勢についても考慮しなければいけません。
例えばリーマンショックによる経済的打撃のほか、国間の対立や貿易摩擦、また近年ではコロナショックによる打撃など、さまざまなものが挙げられます。
特に日本は外国人投資家も多く参入する市場のため、国内株だけで見ても、海外投資家たちの動きにより株価が大きく変動する場合もあるでしょう。
政治の流れ
政治はその国の景気に大きく影響します。
増税すれば市民の経済活動が縮小する一方、補助金や経済緩和が行われれば経済活動が活発になる場合もあるでしょう。
また近年では、NISAをはじめ国を上げての投資政策が推進されており、個人投資家の人口が増えつつあります。
自然災害などの天災
自然災害が起これば、災害により打撃を受けた企業の株価は下がり、対して復興事業を行う建設会社などの株価は上がります。
また猛暑が続けばエアコンなどの家電事業が盛り上がるなど、市民生活における需要が高まる要因は、株価にも大きな影響を及ぼすでしょう。
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売買のバランスによって株価は上下するもの
基本的に、株価は売買のバランスにより上下し、買い注文(需要)が増えれば株価は上がり、売り注文(供給)が増えれば株価は下がります。
つまりこれから上がる株価について把握する際は、世界情勢やニュースに注目し、これから株価が上昇するであろう企業を探すことがポイントです。
株式投資を始めるのであれば、金融経済だけでなく最新のニュースも逐一チェックして、より良い投資活動に繋げましょう。
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