データのバラつきを数値で判断するのに便利な標準偏差、業務内で必要になる方も多いのではないでしょうか。

しかし、標準偏差を自分で計算しようとすると、まず平均値を求めて、分散を求めて、平方根にしてと、なかなか手順も多く苦労することになります。

また、慣れていないので戸惑ってしまうなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな標準偏差も、エクセルを使えば関数で簡単に求めることができます。
そして、エクセルなら標準偏差をグラフ化して、視覚的にさらに分かりやすくすることも可能です。

そこで今回の「家電小ネタ帳」では、標準偏差とは何かという基本から、標準偏差の計算方法、エクセルで関数を使って標準偏差を求める方法、標準偏差をグラフ化する方法を解説していきます。

ぜひ皆様の業務にお役立てください!

◇そもそも標準偏差とは?

標準偏差とは、データの中でバラつきや広がりがどれぐらいあるかを示す値になります。
標準偏差を使えば、そのデータの偏差が平均からどれぐらいあるかを確認することが可能です。

例として、学校のテストの結果を見る時、平均を見ればそのクラスの平均点は簡単に分かります。

ですが、平均は全体の点数を合計し、それを個数で割ったものにすぎないので、実際の点数状況とはかけ離れた印象になるケースもあります。

実際の点数が55点、45点、50点の平均点は50点です。

これは全て平均に近い数字ですが、点数が100点、30点、20点でも、平均は50点になります。

この例はサンプルが少なすぎますが、平均が分かったからといって、実際の数値が平均からどの程度離れているかは、確認してみないと分かりません。

標準偏差はこういった平均からでは分からない、平均から標準の偏差がどれぐらいあるかを確認できる値になります。

◆標準偏差を確認するにはまず平均値が必要になる

標準偏差は平均からどれぐらいバラつき・広がりがあるかを確認するものなので、まずは平均値を確認するのが必要になります。

平均の求め方はシンプルで、データを全て合計し、データの個数で割れば、平均値を知ることができます。

エクセルの場合はAVERAGE関数を使えば、簡単に平均を求めることができます。

AVERAGE関数を使って簡単に平均値を出した後は、分散を平方根にして標準偏差を求めていく流れとなります。

まずは分散の求め方、「STDEV.P関数」と「STDEV.S関数」を使って標準僅差を求める詳しいやり方は「家電小ネタ帳」へ