マーケティングの担当者なら誰でも、Webサイトを検索の上位に表示させたいと考えているはずです。しかし、行き過ぎた過剰なSEO対策はランキングやUXにとって悪影響になりかねません。

本記事では、過剰なSEO対策の例や、改善方法について解説します。

過剰なSEO対策とは

検索の上位に表示されることを目的にしたテクニックがWebサイトのクオリティを下げている場合、SEO対策が過剰であると言えます。

検索されたいキーワードを詰め込んだ読みにくい文章や、多すぎるリンクなどが、過剰なSEO対策の例です。過剰なSEO対策によって制作されたコンテンツは、ユーザーの体験も損なってしまいます。

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過剰なSEO対策の具体例4つ

1. キーワードの詰め込み

過剰なSEO対策のもっともわかりやすい例は、キーワードの詰め込みでしょう。

キーワードを使うとSEO対策にはなりますが、過剰にキーワードを詰め込んだコンテンツは読んでもらえません。

たとえば「ピンクのバレエシューズ」をキーワードにする場合、一文のうちにかならず「ピンクのバレエシューズ」というキーワードを入れ込んであるような文章は、商品に興味がある人でもイライラさせてしまいます。

2. 多すぎるリンク

問い合わせページをランキング上位にしたいからといって、内部リンクや外部リンクを集中させるのは避けましょう。

サイト構造を適切にしたいのであれば、内部リンクや外部リンクは詳細ページなどに向けるのがおすすめです。

トップページとそのほかのメインナビゲーションページへのリンクが50%、詳細ページやコンテンツへのリンクが50%という割合を目安にしましょう。

3. キーワードと内容が一致しない

人気のあるキーワードであっても、Webサイトに取り入れるべきとは限りません。多くの人がWebサイトを訪問しても、コンテンツの関連性が薄かったり情報が不足していたりしたら、すぐに離脱してしまいます。

無関係なキーワードに最適化されたコンテンツが多すぎると、ランキングが下がる可能性があるので、注意が必要です。

4. ヘッダーやフッターへの情報詰め込み

ヘッダーやフッターにキーワードやリンクを詰め込むのも、過剰なSEO対策の一例です。そもそも、ヘッダーやフッターはあまりクロールされません。

これらの場所にキーワードやリンクが多すぎると、ユーザー体験も悪化します。SEO対策を優先しすぎず、SNSや連絡先にアクセスしやすいような構造を意識しましょう。