オーストラリア、カーティン大学のNicole Nevill氏らの研究チームは、隕石内に存在する、太陽系外の星々から来た微小な粒子である「プレソーラー粒子」を原子レベルで分析し、これまでにない極端なマグネシウム同位体比をもっていることを発見しました。

太陽系内で生成された物質は予測可能な同位体比をもっていますが、Nevill氏らが今回分析した粒子は、マグネシウムの同位体比が太陽系の粒子とは大きく異なっていました。

「非常に高い同位体比は、最近発見されたタイプの超新星爆発で形成されたとすれば説明できる」とNevill氏は語ります。プレソーラー粒子がいわばタイムカプセルの役割を果たし、その粒子を通じて元の星の情報を垣間みることができたのです。「研究室での原子レベルの測定を、最近発見されたタイプの星と結びつけることができたのは驚くべきことです」と共著者のPhil Bland氏は語っています。【1分で読む宇宙ニュース】

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/STScI/CXC/SAO Animation: NASA/JPL-Caltech/Univ. of Ariz./STScI/CXC/SAO

(参照)Curtin University、Lunar and Planetary Institute