Hej Hej! 遊び方は国によって全く感覚が違いますが、昭和45年女の皆さんはどうやって自由時間を満喫してますか? 映画コメンテーターとして世界中を旅してきたわたしですが、アメリカやヨーロッパと日本の遊び方で大きく考え方が違うなと思うのがホテルです。そこで今回は、泊まるだけじゃないホテルライフを提案します!

優雅なホテルライフ、イチオシは「メズム東京、オートグラフ コレクション」

海外では、宿泊客でなくても、ホテルのバーやロビー、レストランを利用します。日本ではどちらかというと宿泊が目的で、他に行くレストランを知らないからホテル内のレストランに行こうかという考え方かな。その方が安心だし、ホテル内のレストランなら間違いないと思う人が多いのかも。

でもここ数年、ホテルの優雅な空間で食事を楽しんでいる人が増えていますね。わたしもだいぶ前から都内のホテルのバーでよく飲みますが、ここ最近で一番の衝撃を受けたのが「メズム東京、オートグラフ コレクション」です。

初めて行ったのは、お仕事でお世話になった方とのディナー。タクシーでエントランスに着いた時からのおもてなしが他と違うというか……おもてなしの感覚がエンターテインメントに感じて、すぐにまたここに来られるようにがんばろうと数秒で思いました。

まず、エレベーターまでのていねいな案内! 正直言って真っ直ぐ歩くだけなので難しいことはひとつもないのですが、やさしい笑顔で案内してくれるスタッフさんの姿を見ると「最高の夜の始まりはここからだ」という安心感があります。わくわくしました。

エレベーターでレストランのある16階に上がると、すばらしい景色が大きな窓から見えて、しばらく眺めてしまいました。座り心地の良いソファーに腰を掛けてしばらく深呼吸。奥に進むとゆったりとドリンクが楽しめる一角が。

グランドピアノがあり、時間帯によってはパフォーマンスもあります。歌手でもあるわたしの心が騒ぐ。初めてメズム東京に行ったのはまだ肌寒い冬でしたが、脳内では「今年のクリスマスシーズンになったらここでライブやろう」と勝手に決めてました。

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アートとエンターテイメントを感じるレストラン

奥に行くと広々としたオープンキッチンのレストラン「Chef’s Theatre」があります。個室もあるので、大事な接待やプライベートな会にもぴったり。わたしも個室を利用させていただきましたが、開放感が最高。ひとつずつの料理もまるでアートです。




メニューは季節によって変わりますが、スタッフさんがこちらの様子を見計らってサーブしてくれる、そのタイミングがちょうどいい! わたしがうかがった日は、コースに合わせてお酒とペアリングしてくれました。そのバランスが抜群でした!

とにかくこだわってないところがないのが、このレストランのすごいところ。食器やグラス、インテリア、ナプキンは特別オーダーだし、クルーの接客は自然だけどていねい。

クルーのユニフォームは、ヨウジヤマモト社の「Y’S BANG ON!」。しかもジェンダーレス。そんなクルーのあいさつは、深く感謝を込めて手を胸に当ててのお辞儀。これがすごく自然で、日本の日常生活ではあまり見ないスタイルだけど、日本の美しい所作にリンクするなと感じてしまう。これこそ、メズム東京の世界観にどっぷりとハマった証拠ですね。外国人にも日本人にも気持ちがいい。