内定者の約8割が「入社後の不安」を抱える。内定辞退や早期離職を防ぐため企業にできるサポートとは ほか|3月【HRニュースまとめ】

HRプロの人事トレンドニュースでは3月、「生成AI(ChatGPT)を利用した採用業務に関する実証実験」や「内定者が想定する入社後の壁」、「2024年問題に対する企業の見解」の調査結果のほか、「評価がフラットな日系大手企業ランキング」、経産省による「健康経営優良法人2024および健康経営銘柄2024」の公表といったニュースをお伝えしてきました。24年3月のHR関連ニュースを以下でご覧ください。

【AI活用事例】「採用領域」においてChatGPTを利用した業務効率化は可能か? 実証実験で効果を確認

株式会社トランスコスモス・デジタル・テクノロジーは、生成AI(ChatGPT)を利用した「採用業務に関する実証実験のレポート」を発表した。これは、AIに置き換えることが難しいとされる採用業務においてAI活用の可能性を探るべく、101件を対象として実証実験を行ったものだ。

書類選考において作業時間が削減できたのは、「フォーマットが異なる職務経歴書を担当者が読み込む時間」、「RPAを活用することで採用管理システムに反映する作業時間」の2つだ。これにより、年間で約400時間の工数削減につながる試算となった。

課題として浮かび上がったのは、「長文や不揃いのものは評価しにくいこと」、「複数のポジションマッチングができないこと」の2つだ。同社は今後、人事担当者へのヒアリングなど実証実験を重ねて精度を上げていきたいとしている。あわせて、企業運営において必要な業務についても生成AIの可能性を広げていくとともに、DXパートナーとして研究・開発を行い、ソリューションを提供していきたいとのことだ。

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【AI活用事例】生成AI(ChatGPT)を利用した“業務効率化”の実証実験。AI活用が難しいとされる「採用領域」において効果を確認

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【新卒VS中途】評価がフラットな日系大手企業ランキング。人事評価のポイントは“実力主義”か

オープンワーク株式会社は、「新卒入社VS中途入社・評価がフラットな日系大手企業ランキング」の結果を発表した。本調査は、設立50年以上で従業員1,000人以上、かつ総合評価が3.0点以上の日系大手企業を対象に、新卒入社者と中途入社者による総合評価スコアをそれぞれ集計し、差異が小さい企業を上位としてランキング化している。

ランキング1位となったのは「住友生命保険相互会社」、2位に「あいおいニッセイ同和損害保険会社」、3位に「株式会社リクルートホールディングス」と並び、上位2位は保険業界だった。また、上位30社のスコアを見ると、中途入社者による総合評価スコアが新卒入者による評価を上回ったのは17社だったという。

ランクイン企業に投稿された口コミを見ると、入社時期にかかわらず共通していたのは、「社員が分け隔てなく意見を交わすことができる職場環境を評価する声」だったとのことだ。さらに、年功序列から実力主義へと変化していることも、高く評価されるポイントといえそうだ。

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【人事評価】新卒VS中途『評価がフラットな日系大手企業ランキング』。評価制度・基準の特徴は“実力主義”か