iPhoneの買い替えどきはいつ? 基準は? – ガジェットブロガー”まつりくん”に聞いた

9月22日に今年も新型のiPhone 15が発表された。毎年秋には、新型iPhoneのレビューや旧機種のOSサポート終了のニュースがネット上を飛び交う。新型のスペックは年々上がっていくが、お値段もまた上がっていく…。秋風の中でiPhoneの画面をスクロールしながら、今自分が使っているiPhoneをいつ頃どんな機種に買い換えようか、と考えはじめる人も多いのではないだろうか。iPhoneのベストな買い換えどきについて、ガジェットブロガーの「まつりくん」にお話を聞いた。

買い換えどきの判断基準はズバリ3点!



(Image: Hadrian / Shutterstock.com)

まつりくんによると、iPhoneの買い換えどきには以下の3つのポイントがあるという。

①OSサポートの終了

②バッテリー最大容量の低下

③内蔵メモリの劣化

「まずいちばん重要なのは、今使っているiPhoneが“OSのサポート期間内かどうか”です。OSのサポート期間は発売開始から約6年と言われています。例えば、発売から数年経過した型落ちiPhoneなど本体はまだ使える状態だとしても、OSのサポートが終了しているなら買い換えるべきです」

OSのサポート期間から外れると、OSやアプリのアップデートができなくなり、セキュリティ上のリスクが高まる。そうなれば早めの機種変更を検討してほしい。

そして②③に関係するのが、ハードウエア面の買い換えどきだ。



(Image:FellowNeko / Shutterstock.com)

「iPhoneを2年ほど使うとバッテリーの最大容量が80%程度まで下がり、充電の減りが速くなります。その場合はバッテリーを交換しましょう。また、長期間iPhoneを使うと問題になるのが、内蔵メモリの劣化です。実体験では、何度も再起動やキャッシュ削除をしても、短期間でiPhoneのストレージの内訳の中で『その他の容量』という項目が増えるなら、メモリ等の不具合が起きている可能性があります。長期間酷使している端末に起こりやすいので、こうなれば寿命が近づいているサイン。動作が鈍くなり、不具合も多くなります」

以上3点はiPhoneユーザー全員に関わる買い換えのタイミングだ。しかし、なかには限界まで使うつもりはない、という人もいるだろう。そこで今回、iPhoneユーザーを「高スペック機種を頻繁に買い換えたい派」と「リーズナブルに購入して長く使いたい派」に分け、それぞれにとって最適な買い換えのタイミングをまつりくんに聞いてみた。

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高スペック機種派vsリーズナブル派 それぞれの買い換えどきは

まず、高スペック機種を使いたい人の場合は?

「買い換えのスパンは1~2年がおすすめです。iPhoneはリセール価値が高いので、1年での買い換えなら趣味の範囲くらいの出費で済みます」

参考までに2022年9月発売のiPhone 14 Pro Max 1TBを例に挙げると、発売当初のApple Storeでの販売価格は23万9,800円、2023年9月時点での買取サイト『ラクウル』での買取価格は16万9,000円だ。この場合、実質約7万円で新型最上位モデルのiPhoneを1年間使えることになる。



いつでもカエドキプログラム(画像は「ドコモオンラインショップ」より引用)

「2年おきに新しい機種に買い換えたい場合は、大手キャリアの購入サポートが便利です。例えばドコモの『いつでもカエドキプログラム』を利用した場合だと、残価設定型の分割払いでiPhoneを購入し、2年後にそのiPhoneをドコモに返却すれば新しい機種に交換してもらえます。」

このプログラムを利用するのにドコモの回線契約は不要。自分で売る手間もなく、憧れの高スペック機種が手に入るのだ。一方、なるべくリーズナブルにiPhoneを買いたい人はどうだろうか。新品では高価なiPhoneも、型落ちの中古品なら安く出回っているが…

「その場合も新品の購入がお得です。状態が良くて安価な中古品でもバッテリー容量が低下していればいずれ交換が必要になり、結局負担が増えます。Apple社の公式見解によるとiPhoneの寿命は3年ですが、一般的な使い方であれば4年、OSサポート終了まで使うなら最大5~6年は使えるでしょう」

目先の安さだけで判断するよりもきちんと使用できるコンディションのiPhoneを選んだほうが、長い目で見てお得だ。