「グラフィックデザイナーになるのに資格は必要なのか?」

「グラフィックデザイナーに転職する際に取得したほうがいい資格を知りたい」

グラフィックデザイナーへの転職を検討している人のなかで、このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

グラフィックデザイナーになるのに必ずしも資格が必要なわけではありません。しかし、資格があることで、転職先企業やクライアントからの信頼を得やすく、デザイナーとしての市場価値が向上します。

そこで、本記事では、グラフィックデザイナーの資格に関して、おすすめの資格一覧と勉強方法を詳しく解説します。

グラフィックデザイナーへの転職を検討している人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

グラフィックデザイナーに資格は必要なの?

グラフィックデザイナーになるのに、必ずしも資格は必要ありません。

しかし、資格がない人とある人では、市場価値に差がつき、案件獲得や転職成功への有利な条件に影響します。

資格取得による市場価値の向上

一般的には、資格を所有しているデザイナーのほうが市場価値が高くなる傾向にあります。

資格を取得しておくことで、対応できる仕事内容に関わったり、報酬に影響を与えたりします。

例えば、グラフィックデザイナーとしての経験がない人が2人いるとして、一方は資格がない、もう一方は資格がある場合、資格を所有している人のほうが年収が高いということは珍しくありません。

必ずしも資格を所有していないと仕事ができないわけではないですが、デザイナーとして活躍していきたい・早く成長したい・早く年収をあげたい、と考えている人は資格を取得しておきましょう。

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グラフィックデザイナーにおすすめの資格の一覧

グラフィックデザイナーにおすすめの資格は、以下の3つです。

・Adobe認定エキスパート(ACE)
・クリエイティブデザイン能力検定(CDC)
・色彩検定

それぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。

※本記事で紹介している資格の概要は、2023年7月20日時点の情報です。

受験料 エキスパート:8,600円
スタンダード:7,600円
受験日時 エキスパート:第1部が50分、第2部が90分
スタンダード:第1部が40分、第2部が90分
合格率 71.48%
※2022年度の平均合格率
受験環境 学歴や年齢による制限はなし
運営団体 サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会
公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/ns/il/

Illustratorクリエイター能力認定試験は、Adobeが提供するグラフィックデザインツールである「Illustrator」に関する資格です。

グラフィックデザインの仕事をする際にIllustratorを使用することも多く、導入している会社も珍しくありません。そのため、Illustratorの資格を所有しているだけでも、就職や転職が有利に進むケースがあります。

未経験からデザイナーを目指す人や、他業種からグラフィックデザイナーへの転職を検討している人は、知識を身につけられるというメリットもあるので、ぜひIllustratorの資格を取得してみましょう。

DTPエキスパート認証試験

受験料 【DTPエキスパート・マイスター】21,000円(税込)
【DTPエキスパート】15,000円(税込)
受験日時 年2回(3月・8月)
合格率 不明
受験環境 DTPに関心があれば経歴問わず
運営団体 公益社団法人 日本印刷技術協会(JAGAT)
公式サイト https://www.jagat.or.jp/cat5/dtp

DTPエキスパート認証試験は、印刷物のプロとしての能力を証明する資格です。

デジタルだけではなく、現物を取り扱うことの多いグラフィックデザイナーや、印刷業界での活躍を視野に入れている人にとって、役立つ資格でしょう。レイアウトや色のバランスなども知識も問われるため、実践力も身につきます。

また、歴史ある試験のため、所有することで信頼性にもつながりますし、ほかのデザイナーとの話のネタにもなります。

就職活動・転職活動でもおおいに活用できる資格の一つです。

色彩検定

受験料 3級:7,000円
2級:10,000円
1級:15,000円
UC級:6,000円
受験日時 夏季に1回・冬季に1回
3級:60分
2級:70分
1級:1次80分・2次90分
UC級:60分
合格率 3級:76.8%
2級:77.9%
1級:52.7%
UC級:89.7%
※2021年度の合格率
受験環境 何級からでも受験可能
運営団体 色彩検定協会
公式サイト https://itpropartners.com/blog/13473/

色彩検定は、色覚や色彩に関する能力を有していることを証明する資格です。

色を扱う際に、感性だけに頼るのではなく、論理的に人間心理なども用いて色を扱えるようになり、デザインの仕事において、仕事の成果を高められるでしょう。

資格は3級から1級と色彩多様性に関するUC級に分かれており、最初に受験するのであれば、3級を受験し基礎知識を身につけることをおすすめします。

デザインや色に関して、クライアントへ論理的に説明ができると信頼感も増すので、色彩検定の資格と知識を所有しておくと、仕事がしやすくなるでしょう。