千趣会が2月13日に発表した2023年12月期決算によると、売上高492億2600万円(前年同期比16.4%減)、営業損失55億5700万円(前期は81億3900万円の損失)、経常損失56億7900万円(前期は78億8900万円の損失)、親会社に帰属する当期損失47億8200万円(前期は109億7600万円の損失)となった。

<千趣会>


グループの中核事業である通信販売事業のベルメゾンにおいて計画達成に充分な注文獲得費効率が得られず、ベースとなる実効会員数(12カ月以内に購入した人)が減少し、売上高が前期を下回った。

カタログとインターネットを中心とする通信販売事業は、収益性の向上と成長基盤の構築を目的に、販売促進費を高コストのカタログ中心のプロモーションからデジタルと融合させたプロモーションへシフトし、プロモーションの最適化を進めたが、カタログ配布部数の削減により費用は削減されたものの、それに伴う売上減少をデジタルマーケティング施策では補いきれなかったことにより、売上高は431億4200万円(18.0%減)、営業損失は59億5000万円(前期は84億500万円の営業損失)となった。

法人向けの商品・サービスを提供する法人事業は、企業の物流業務等の代行サービスの利用が想定より伸びず、売上は減少するも株主優待等に関連したノベルティ・物販の伸長による利益面の貢献があり、売上高は41億1500万円(4.1%減)、営業利益は6700万円(37.2%増)だった。

ベルメゾン会員を中心に最適な保険選びのサポートを行う保険事業の売上高は5億3700万円(4.9%増)、営業利益は2億9200万円(4.1%増)となった。子育て支援事業を行うその他の事業の売上高は14億3000万円(3.2%減)、営業利益は3200万円(前期は6400万円の営業損失)だった。

次期は、売上高510億円(3.6%増)、営業損失19億円、経常損失19億円、親会社に帰属する当期損失18億円を見込んでいる。

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