障がい者の就業支援にもつながる個別教育支援システムがスタート


茨城県つくば市にある特別支援学校の生徒などを対象に、個別教育支援システムのトライアルプロジェクトが実施される。障がい者や不登校の児童と、その周辺関係者がシステムを通じてつながる新しいサービスだ。

個別教育支援システムの仕組み

株式会社日立ソリューションズ東日本が提供する、個別教育支援システム「ぴこっと」は、ADHDなどの発達障がいをもつ児童や不登校の児童などの周辺関係者が、総合データベースを中心にして児童の情報を共有するシステムだ。

茨城県つくば市が公募した「令和5年度 つくばスマートシティ社会実装トライアル支援事業」で採択された。保護者、学校、放課後デイサービスなどが、それぞれに児童の行動や所感を入力することで、支援計画の柔軟な管理と将来にわたる記録が可能になる。児童本人に対する支援を強化するとともに、周辺関係者の負担を軽減することが狙いだ。

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先行事例と今後の展開

「ぴこっと」は先行実験などを通じて、意思伝達等におけるトラブルの減少や、育成計画の振り返り効率化などで一定の評価を受けている。今後はつくば市において2024年3月8日までトライアルを継続し、4月以降の実用サービス開始を目指す予定だ。