マーケティング研究協会は11月11日、オンラインセミナー「値上げの影響と 効果的な販促プロモーションの活用 変化する消費者意識、購買行動への対応」を開催する。

コロナが社会を変え、消費者を変えた。一方で、販促プロモーションは変わらないのか。消費者が変われば、効果的な販促プロモーションも変化する。たとえば、ショートタイムショッピングやワンストップショッピングで「定番ブランド」が売上を伸ばしたといわれるように、消費者の購買行動は変化している。

さらに、食品などの値上げが更なる変化を生み出している。生活防衛意識の高まりがある一方で、高価格品と低価格品の買い分けなども進んでいる。それに加えて、特売が減り、EDLPが増加したといわれるように、小売業の売場も変化している。
 
セミナーでは、変化を続ける消費者、小売業の売場の中で、いかに多くの商品をカゴに入れてもらうかということを念頭に様々な角度から効果的な販促プロモーションについて解説。変化した消費者の購買行動と小売業の販促活動、インストアプロモーションのツールなどの再確認、変化に対応する効果的な販促プロモーションと使い分けや組合せについて理解を深めることができる。

「コロナ禍で購買行動が変化した消費者に対して、効果的な販促プロモーションは何かを知りたい」「従来型のプロモーションの使い分けと効果を再確認したい」「自社商品の認知拡大を目的とした店内外のプロモーションを検討している」といった人の受講を想定している。

■開催概要
開催日時:2022年11月11日(金)13:00~17:00
開催方式:ZOOM社ウェビナーを使用したWEBセミナー
受講料:1人42,000円(税込)

■詳細・申込
https://www.marken.co.jp/seminar/006275post_36.php

■講師紹介
中川 宏道
名城大学経営学部准教授
日本商業学会理事

2000年CSKネットワークシステムズ(現SCSK)入社。2005年流通経済研究所入所、2011年4月中村学園大学流通科学部准教授、2018年4月名城大学経営学部准教授、日本商業学会理事。研究、教鞭を執る一方で、 小売業やメーカー向けのマーケティングの支援などを精力的に実施している。
発表論文
「ポイント付与と値引きはどちらが効果的か?・ポイントと現金の支払いに関する知覚コスト」(『行動経済学』)
「スーパーマーケットにおけるポイントカードの知覚価値とその要因」(『流通情報』)
「オンライン販売におけるロイヤルティ・プログラムの効果:リアル店舗との比較 」(『Direct Marketing Review』)

■プログラム
1.変化を続ける消費者の購買行動
 ~計画購買、ワンストップショッピング・ショートタイムショッピングの増加

2.変化に対応する小売業の販促活動
 ・コロナ禍によるプロモーションメディアの選別が進む
 ・店頭でのオペレーション負担の軽減
 ・チラシ、アプリ、デジタルPOPなどの活用

3.値上げの影響と課題
 ・消費者意識と購買行動の変容
 ・小売業の売場で何が起きているか~小売業の対応と課題

4.変化に対応する効果的な販促プロモーション
 ・消費者が価格を感じるメカニズム
  値ごろ感、価値の違い(内的参照や取引効用)
 ・製品値上げでの客離れ防止としての販促
   ・2種類のセールスプロモーションが有効
   ・内的参照価格に影響を与えない分離型SP 
     ポイント、増量(減量)、キャッシュバック、
     クーポン、複数個購入値引きなど
 ・デジタル販促を含むDX活用の効果的販促事例
 ・値上げのための効果的なSPの活用
   ・ダイナミック・プライシング
   ・文脈効果

5.再確認:インストアプロモーションのツール類
 ・店内:価格訴求、ポイント販促、企画品の導入
 ・店外:アプリ、チラシ、メールマガジン、DMなど
 ・その他:レシートクーポン、サンプル販促

6.販促の「使い分け」と「組み合わせ」
 ・目的別に考える使い分け 「新商品提案」の際に必要な販促ツールと組合せ
 ・ターゲット別に考える使い分け:女性向け/シニア/ニューファミリー

■問い合わせ
https://www.marken.co.jp/inquiry2/