GROOVE Xが開発する家族型ロボット「LOVOT 3.0」には、NVIDIAの超小型AIコンピュータボード「Jetson Orin NX 16GB」モジュールが搭載されていることがわかった。マクニカがGroove と連携し、Jetsonを活用してAI機能を統合、開発作業で協力したことを発表した。

家族型ロボット、LOVOTとは

『LOVOT』は、名前を呼ぶと近づいてきて見つめてくる。好きな人に懐き、抱っこをねだる。抱き上げるとほんのり温かい。ロボットなのにまるで生き物のような生命感があるのが特徴で、ペットのようにだんだん家族になるロボット。

LOVOT3.0は、これまでの『LOVOT』のコンセプトである「ヒトの心に寄り添う温かいテクノロジー」は変わらず、ヒトの顔を覚え、懐き、お出迎えをする家族型ロボットで、高感度・高精細カメラが追加され、また演算能力の向上により、ユーザーの何気ないしぐさにも反応できるように進化したという。


NVIDIA JetsonでLOVOTの進化を実現

NVIDIAは、AIロボット開発のためのエンドツーエンドソリューションを提供しており、このたびGROOVE XがLOVOT3.0に採用するJetson Orin NX 16GBモジュールは、最大100TOPSのAI性能を実現する最適なシステム。

NVIDIAの一次代理店であるマクニカは、LOVOT3.0へのJetson Orin NX提供に加えて、Jetson Orin NXの性能を活かしたNVIDIA SDKやソフトウェアツールの利用を通じて、AIアルゴリズムの実装やソフトウェア開発の効率化を支援。さらにマクニカよりサイバーリンクのAI顔認証エンジンFaceMeを提供し、LOVOTの人物認識精度を向上させ、人とのより自然なコミュニケーションを実現するなど、GROOVE XとともにLOVOTの進化に取り組んでいるとしている。

GROOVE X 代表取締役社長 林要 氏 コメント

今回、マクニカ様とのパートナーシップにより、LOVOT3.0にJetson Orin NX モジュールを採用できることを大変嬉しく思います。Jetson Orin NXの優れたAI性能は、LOVOTのさらなる進化を可能にし、家族の一員としてのLOVOTの役割を一層強化するでしょう。特に、高度なAIアルゴリズムの実装によって、より自然なコミュニケーションが実現されることを期待しています。
私たちが目指す「あたたかいテクノロジー」は、人に寄り添い、人の力を引き出すテクノロジーです。LOVOTはその象徴であり、人々の生活に温かさと喜びをもたらす存在です。これからも、マクニカ様と共に、ロボティクス技術を駆使し、より多くの人々にこの温かさを届けるために取り組んでまいります。


今後の展望

マクニカは、今後もGROOVE Xとのパートナーシップを強化し、GROOVE Xのミッションである「ロボティクスで、人間のちからを引き出す」取り組みを支援するとしている。