札幌の今、解体ノート2024年版⑤南区川沿11条1丁目「パーラーZOON川沿店・山田ビル」

 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2024年5回目は、南区川沿11条1丁目の「パーラーZOON川沿店・山田ビル」。

(写真は、解体中の「パーラーZOON川沿店」)

 セイザン(本社・札幌市中央区)グループが展開していたパチンコ&スロットの「パーラーZOON川沿店」が閉店したのは、2024年3月10日。それから10日後の同月21日から、このパチンコ店とともに、隣接する山田ビルの解体工事が始まった。「パーラーZOON川沿店」は、1989年に別のパチンコホール運営企業が、「コーシン」としてオープンさせ、2000年にセイザングループが取得、店舗名を変更して通算35年間営業してきた。

 土地建物は、2007年12月にセイザンが取得したが、2014年3月には有限会社アイ・システム(本社・札幌市中央区)に売却されている。パーラーZOON川沿店と隣接する山田ビルの解体工事の注文者は、所有者のアイ・システム、解体を行っているのは西興建設(同・釧路市)、工事期間は2024年6月30日までとなっている。土地面積は合計約1300坪程度とみられ、跡地利用が注目される。