リダイレクトは、特定のページから別のページに訪問者を移動させる機能です。多くの場合、Webサイトオーナーがページを削除し、訪問者や検索エンジンのクローラーを関連するページに移動させるときに活躍します。

さまざまなWebサイトで出くわすリダイレクトですが、SEOにはどのような影響があるのでしょうか。今回は、リダイレクトとSEOの関係性にまつわる5つの疑問に答えます。

疑問1. リダイレクトはSEOに不利なのか

リダイレクトはSEOに不利ではありません。しかし潜在的な問題を避けるためには、リダイレクトを正しく実装することが大切です。正しく実装できていないと、ページランク(PageRank)やトラフィックの問題につながりかねません。

リダイレクトを正しく効果的に実装するために重要なのが、以下の4つのポイントです。

ポイント1. 適切なリダイレクトタイプを使用する

恒久的なURLの変更にもっとも活用されているのが、301リダイレクトです。もとのURLが移動したことを検索エンジンに知らせてくれるため、旧URLのランキングとの関連性を維持し、ユーザーと検索エンジンクローラーをスムーズに新URLにリダイレクトできます。

ポイント2. 内部リンクを更新する

リダイレクトを実施するときには、古いURLを参照しているWebサイトの内部リンクを更新することが重要です。

ポイント3. ユーザーエクスペリエンスを維持する

リダイレクトするときには、スムーズなユーザーエクスペリエンスの維持が欠かせません。過剰なリダイレクトチェーンは、ページの読み込み時間を遅くし、ユーザーをいらだたせてしまいます。

また、ユーザーの意図に沿った関連コンテンツにリダイレクトすることも重要です。ページが削除された場合、ホームページではなく関連する代替ページにリダイレクトしましょう。

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ポイント4. リダイレクトの監視とテストを行う

リダイレクトが機能しているか、ループしていないかなど、エラーや問題がないかチェックしましょう。

また、リダイレクトが期待通りに機能しているかを定期的にテストすることも忘れずに。

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疑問2. なぜURLをリダイレクトする必要があるのか

Webサイトのメンテナンスを実施するときには、かならずなにかを削除することになります。投稿を削除したり、URLの構造を変更したり、Webサイトを新しいドメインに移すこともあるでしょう。このような場合にリダイレクトをしないと、ユーザーもクローラーも行き先を失ってしまいます。

新しいドメインへの移行やURLパスの変更など、大きなプロジェクトではURLの移行戦略が必要です。このような場合、WebサイトのURLをすべて調べて、新しいドメインにマッピングしましょう。Google Search Consoleのアドレス変更ツールを使用して、変更をGoogleにも通知します。