年収が高い会社ランキング2023最新版【従業員の平均年齢30代後半・トップ5】4位は商船三井、1位は?

1位は驚異の2000万円超え

高年収ランキング“常連”の会社

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2023最新版【平均年齢30代後半】」を作成した。対象は上場企業で、単体の従業員数が100人未満の企業は除外している。対象期間は、2022年5月期~23年4月期。

 なぜ100人未満の企業を除外するのかというと、このランキングには持ち株会社(ホールディングス)と事業会社が混在しているという「癖」があるからだ。

 持ち株会社として上場している企業の中には、経営企画や人事系など、少数の幹部社員だけしか在籍していないところがある。すると、その企業の実態(グループ全体)よりも年収が高く出てしまう恐れが強い。そうした「癖」の影響をなるべく排除するために、従業員が100人未満の会社はランキングから除外した。

 一方で、企業の中には、一般社員よりも平均年収が低い契約社員を含めている場合がある。他にも、定年退職者の雇用を積極的に進めている企業や、地方に本社を構える企業も年収が低くなる場合があるということを念頭に置いて見てほしい。

 早速、ランキングを確認していこう。

 1位は、全国の年収が高い企業ランキングでも常連のキーエンスだ。測定器・画像処理機器・センサーなどを扱う大手制御機器メーカーで、平均年収は2279.4万円。今回該当する企業の中で唯一の2000万円超えで、従業員数は2788人、平均年齢は35.8歳だった。

 同社は「年収が高い会社ランキング2023」においても2位にランクインしている(詳細は『年収が高い会社ランキング2023【全1000社・完全版】1000万円超が79社に増加』を参照)。

 2位は、旧富士銀行(現みずほ銀行)系の大手不動産ヒューリックで1904.2万円(従業員数202人、平均年齢39.6歳)だ。

 同社は東京23区など都心部を中心にオフィスビルや商業施設などを保有、不動産開発・賃貸事業などを営んでいる。

 こちらも前述の「年収が高い会社ランキング2023」で4位にランクインするなど、高年収ランキングの常連だ。

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3位はコンサルのドリームインキュベータ

4位は海運の商船三井がランクイン

 3位はコンサルティングファームのドリームインキュベータで、平均年収は1776.0万円(同120人、同37.1歳)。

 創業者の堀紘一氏は、ボストンコンサルティンググループに長年在籍し、日本法人のトップも務めた人物だ。

 4位は海運会社の商船三井で1517.4万円(同1168人、同37.8歳)。

 5位はソフトウエアの企画・開発などを行っているジャストシステムで、平均年収1438.9万円(同308人、同39.6歳)だ。

 ランキング完全版では、6位以下の全250社の順位と平均年収を掲載している。リクルートHD、任天堂、ファーストリテイリングなどの平均年収はいくらなのか。確認してみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 加藤桃子)