ダイイチが中期経営計画、2026年9月期に売上高550億円、新店舗は3店舗

 ダイイチ(本社・帯広市)は、2024年9月期から2026年9月期までの3年間を対象とする「中期経営計画」を策定、実行に移した。2023年9月期の売上高480億円を550億円に高め、当期純利益も12億3400万円から12億5000万円にする。

(写真は、ダイイチ本社)

 ダイイチは、現状認識の弱みとして、惣菜などオリジナル商品の開発力やDX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れ、資金の効率的運用、ブランド発信力などを掲げ、強みとして商品品質の高さ、営業地盤のブランド力、財務の健全さ、セブン&アイ・ホールディングスとの連携などを挙げている。

 中期経営計画の基本方針を、「普段の食生活を通じて、地域を笑顔に」と定め、中長期的視点で体制・基盤整備を行うことにしている。商品力向上では、専担者を設置して商品開発力を強化するとともに、地域業者との連携により地域ブランド商品を拡充、セブン&アイ・ホールディングスとは「セブンプレミアム」の拡充など、連携強化を行う。接客力向上では、トップに女性を登用した全社的指導体制を構築する。

 出店に関して、2023年11月30日に「すすきの店」(札幌市中央区、ココノスキノ地下2階)、2024年秋には「千歳店」(仮称、千歳市)が決まっているが、3年間で3店舗程度の出店を予定している。店舗は、環境配慮や省人化、DXの新コンセプト店を検討する。中期経営計画初年度に当たる2024年9月期に売上高500億円、最終年度には550億円を目指す。年間来店客数は初年度に2000万人、最終年度には2100万人とする。また、CO2排出量に関して、最終年度には2020年度比で35%の削減を進める。