年収が低い会社ランキング2023【大阪府・トップ5】5社そろって300万円台、1位はどこ?

1位はグローバルスタイル

増収増益でも平均年収300万円台

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、大阪府に本社がある上場企業を対象に「年収が低い会社ランキング2023【大阪府】」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が100人未満の企業は、除外している。対象期間は、2022年5月期~23年4月期。

 それでは早速、ランキングを確認していこう。

 1位となったのは、オーダースーツの専門店を運営するグローバルスタイル。平均年収は338.6万円だった。平均年齢は32.3歳と、ランキング完全版で取り上げた200社の中で10番目に若い。年齢の低さも、平均年収を押し下げた一因と考えられる。

 グローバルスタイルは、22年11月にタンゴヤという社名を専門店のブランドと同じ現在の社名に変更した。昨年行った同様のランキングにはタンゴヤとして4位に入っており、そのときの平均年収は362.6万円だった。

 ただ、平均年収の低さで1位になってしまったグローバルスタイルだが、今回のランキング対象期間に当たる22年7月期の業績はむしろ好調だった。売上高は90.1億円(前期比9.2%増)で、営業利益に関しては5億4800万円(前期比77.7%増)と大幅な増益になっている。ちなみに、最新の23年7月期も売上高104億円(前期比14.4%増)、営業利益6億5900万円(20.2%増)で増収増益。売上高は100億円を超えた。好業績が従業員の給与に還元されれば、ランキング上位を脱することができるだろう。

 2位は、ウイルテック。製造業における製造請負・製造派遣や、ITエンジニアの派遣といった人材アウトソーシング事業を手掛けている。平均年収は351.5万円だった。従業員数は3524人(23年3月末時点)と、ランキングトップ10の会社の中で最多だ。

 3位はBCCで、平均年収は357.5万円だった。同社は、ITに特化した営業人材の派遣や業務請負を行っている。22年9月期は増収減益だった。

 4位は、駐車場関連のコンサルティングやテーマパーク運営を手掛ける日本駐車場開発。平均年収は359.9万円だった。22年7月期は増収増益で、平均年収は昨年と比べてわずかに上昇。昨年より順位を一つ下げた。

 5位は総合ビルメンテナンス業などのビケンテクノで、平均年収は364.7万円。昨年と同じ順位だった。平均年齢は200社の中で最も高い53.6歳だ。

 なお、ランキング完全版では6位以下も含めた全200社を掲載している。ぜひチェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)