畜産業の労災防止策を動画に 牛近くでは〝蹴られ〟注意 北海道・帯広労基署

 北海道・帯広労働基準監督署は、畜産業向けに労働災害防止対策の解説動画を作成した。管内は畜産業の事業場が多く、労災件数は10年間で約1.5倍に増加。牛、家畜などを起因とする、挟まれ、激突されなどが全体の約半数を占め、経験期間5年未満の労働者の被災が全体の約6割となっているという。

 「家畜を起因とした労働災害防止対策-牛編-」の動画は、(独)家畜改良センターとともに作成したリーフレットから、「牛に近づく際はスタンチョン(牛の首を固定しておく用具)を使う」「声掛けや接触で近づく合図をする」「物を落とした際は牛に蹴られる範囲の外に移動させてから拾う」など、安全に作業するためのポイントを説明。Youtubeに公開して周知を図っている。今後も「災害事例編」「関係法令編」などを作成予定で、畜産業の安全衛生教育などに活用するよう求めた。

 

<動画>家畜を起因とした労働災害防止対策-牛編-(畜産業における労働災害防止対策のポイント)

https://www.youtube.com/watch?v=Et2qKa6xGP0