社会人研修の成果を明確に! 効果測定ツールの選び方と活用法


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研修効果測定ツールの必要性

組織の成長と個々のスキル向上に重要な役割を果たす研修。しかし、その効果を適切に評価する手段が確立されていなければ、研修の価値が半減してしまうでしょう。そこで注目したいのが、研修効果測定ツールの必要性です。

社会人研修の目指す成果とは

社会人研修の目的は、新たな知識や技術の習得だけでなく、既存のスキルを強化し、自己の価値を高めることにあります。そのため、研修の成果を評価する際は、単に知識量が増えたかどうかだけを見るのではなく、実務でどれだけその知識や技術を活用できるかが重要となります。また、その研修がどれだけ個々の自己意識や仕事に対する姿勢に影響を与えたかを見るべきです。

研修効果を測定する意義

研修効果を測定する意義は大きいです。まずは、研修の投資対効果を評価できます。研修は時間と費用をかけるものですから、その成果が具体的に何であるかを測定せずしては、研修費用の適正性や研修内容の改善点が見えてこないからです。また、研修で得たスキルが実際の業務にどのように反映されているかを把握することで、次の研修の方向性を見つけることができます。

効果測定不足がもたらす問題点

効果測定の不足が社内研修にもたらす問題点は深刻です。研修がただの時間の浪費と感じる社員も少なくありません。そのため、研修参加のモチベーションが下がり、研修そのものの品質が低下するという悪循環に陥る可能性があります。また、研修の成果を明確に示すことができなければ、経営者からの研修への投資は必然的に減少します。これは組織全体のスキルアップにとって大きな損失となります。

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市場にある研修効果測定ツールの種類

私たちが日々の仕事を効果的にこなすために取り組む研修。その中で、研修が効果を発揮しているのか、成果が出ているのかを測るツールは数多く存在します。一体何種類のツールがあるのでしょうか。それらを知ることで、自分たちのビジネスにどのように活用するべきかが見えてきます。

定量評価型ツール

まずは、一つ目の「定量評価型ツール」について説明します。このツールは、参加者のスキルや知識などを数字で数値化し評価するものです。例えば、テストの得点や、スキルチェックリストを使用することもあります。定量評価型はその名の通り、量を測るツールで、具体的な数字を用いて評価するため、分かりやすく、客観性が高いというメリットがあります。

しかし、全てを数字で表すのは困難で、参加者の意欲やモチベーションなどを数値化するのは難しいところもあります。それらは次にご紹介する「定性評価型」でカバーすることが一般的です。

定性評価型ツール

次に、「定性評価型ツール」について詳しく述べていきます。このツールは、研修後の感想や意見などを取得し、それらを元に効果を評価します。具体的にはアンケートやインタビューなどを通じて収集します。

数値化できない部分、例えば参加者の意欲やモチベーション、自己啓発の動機などの影響も評価できるという利点があります。ただし、定性評価は主観に影響されやすいというデメリットもあります。その解消には絶対的な数値を用いて評価する「定量評価型」と併用することが一般的です。

オンライン/オフライン対応型ツール

最後に、その形態により対応する事が求められている「オンライン/オフライン対応型ツール」についてです。これは、研修がオンラインでもオフラインでも使用できるツールのことを指します。コロナ禍でのリモートワークの増加に伴い、こうしたツールの需要も高まっています。

具体的には、オンライン上でのアンケートツールや、ビデオ通話を通じた面談評価、また学習管理システム(LMS)などが挙げられます。しかしこれらを使用するには環境整備が必要で、また全ての研修がオンライン化できるわけではないという課題もあります。

以上、市場にある研修効果測定ツールの種類について説明しました。自社の状況や目指す方向によって、利用するツールは異なるでしょう。また、それぞれのツールには特性があるので、適切な組み合わせで利用することが、効果的な研修結果を導く鍵となります。