伝統的お祭り開催にも暗雲立ち込める深刻な担い手不足


夏といえば、全国各地でお祭りやイベントが開催されるが、ここ数年、新型コロナウイルスの感染が拡大していたことから、軒並み開催中止となっていた。しかし、行動制限がなくなった今年の夏は、お祭りもイベントも復活し、大いに盛り上がりをみせている。

さて、マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した「お祭りに関する調査(2023年)*」によると、今年の夏に行ってみたいお祭りは「有名なお祭り」であった。また、花火大会や屋台が出るお祭り、地元で開催されるお祭りも人気を集めている。

*調査方法:インターネット
調査対象:全国47都道府県20~69歳の男女
調査期間:2023年7月14日(金)~7月17日(月)
有効回答数:本調査1,100サンプル

やはり、お祭りには屋台の存在は欠かせないが、夕涼みを兼ね、浴衣姿で屋台を巡るのは、日本の夏の風物詩でもある。もっとも、このところの異常気象では夕方になっても気温が下がらず、熱中症の危険もあるから夕涼みどころではないかもしれない。

それでもお祭りに花を添えているのが屋台である。好きな屋台グルメを聞いたところ「焼きそば」と「たこ焼き」が、それぞれ3割半ばを占める人気のトップ2だ。20代のランキングを見てみると、トップ2は変わらずで「唐揚げ、フライドチキン」が3位、屋台の定番でもある「チョコバナナ」が5位という結果だ。

お祭りの今後について聞いてみると「お祭りは文化として長く続いてほしい」が38.1%と4割近くもいることも、この調査でわかった。一方で、「今後、伝統的なお祭りを継承する人がいなくなることが心配」「子どもの世代まで伝えていきたい」「地域のお祭りの規模が小さくなったり、廃止されないか心配」といった声もある。

その背景にあるのが、運営側や伝統の担い手不足の問題である。企業では、後継者難による廃業も増えているだけに、人材不足がお祭りの開催にまで影響を及ぼしているのかもしれない。

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■参考サイト
PR TIMES|お祭りは「屋台」が楽しみ 焼きそばとたこ焼きが人気 未来への継承には期待と懸念も