年収が低い会社ランキング2023最新版【九州&沖縄地方・トップ5】4位は井筒屋、1・2位は200万円台

1位はテクノクリエイティブ

平均年収は298.9万円

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、九州&沖縄地方(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の8県)に本社がある上場企業を対象に「年収が低い会社ランキング2023最新版【九州&沖縄地方】」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が20人未満の企業は除外している。対象期間は、2022年5月期~23年4月期。

 早速、ランキングを確認していこう。

 1位は、熊本県に本社があるテクノクリエイティブで、平均年収は約298万9000円。SI(システムインテグレーション)事業を行う企業で22年に上場した。従業員数は1347人、平均年齢は38.1歳。

 同社は2023年版の全体ランキングでも2位だった(詳細は『年収が低い会社ランキング2023【1000社完全版】400万円未満は86社』を参照)。

 2位は、福岡県のワイエスフード(平均年収299.8万円、従業員数71人、平均年齢46.3歳)。ラーメン店「山小屋」などのフランチャイズチェーンの展開を手掛ける企業だ。平均年収は前回ランキングの335.7万円から落ち込んだ。

 平均年収300万円未満は、以上の2社となった。

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老舗百貨店「井筒屋」が

4位にランクイン

 3位は沖縄県に本社を置く、碧で平均年収は328.1万円(同70人、同28歳)。

 同社は「鉄板焼ステーキレストラン碧」や「しゃぶしゃぶ 紺」「おきなわ赤鶏とあぐーのお店 とりひろ」といったレストランを手掛ける企業だ。

 4位は福岡県に本社を置く井筒屋で、平均年収は353.5万円(同607人、同49.5歳)。同社は1935年に北九州・小倉で創業した老舗百貨店だ。

 値上げラッシュによる消費者の節約志向や人件費高騰の影響で、小売業界は苦境に陥っている。特に地方百貨店は厳しい環境にあることが、このランキングからも見えてくる。

 ダイヤモンド編集部では小売関連業界の倒産危険度を調査し、ランキングにまとめた。小売業界で“危険水域”と判断された14社の中でも、今回取り上げた井筒屋は「4位」にランクインしている。

 ランキングの詳細は『倒産危険度ランキング2024【小売り14社】11位高島屋、6位イオン、1位は?』をご覧いただきたい。

 5位は福岡県に本社を置くフォーシーズHDで、平均年収は364.8万円(同114人、42歳)。同社は化粧品やアロマ関連商品を製造・販売している。

 ランキング完全版では、6位以下の全100社の順位と平均年収を掲載している。JR九州、イオン九州、ラーメン「一風堂」を展開する力の源HDなどの平均年収はいくらなのかなど、ぜひ確認してみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 加藤桃子)