スマホを充電したときの性能をチェックしてみよう!
USBケーブルの基本性能が確認できたところで、実際にスマホに接続して充電性能を確認してみましょう。
まず、「USB Type-C-A(1m)」は5.15V/1.95A=10.02Wで充電できていました。10Wを超えていればUSB Type-Aとしては十分な性能でしょう。
これに対し、「USB Type-C-C(1m)」は9.14V/1.39A=12.75WとType-Aよりも20%以上も高速に充電できました。同じ110円のUSBケーブルでも、充電性能ではやはりUSB Type-Cのほうが上です。
また、330円の「USB Type-C-C(100w)」も9.14V/1.36A=12.43Wで、110円の「USB Type-C-C(1m)」とはほとんど差はありませんでした。もし、スマホしか充電しないなら110円の「USB Type-C-C(1m)」で十分だと言えるでしょう。
USBケーブルでスマホを充電してみる
こちらは「USB Type-C-C(1m)」の結果です。9.14V/1.39A=12.75Wと、Type-C-Aケーブルよりも20%以上も高速に充電できました。充電性能ではやはりUSB Type-Cのほうが優秀です(筆者撮影)
こちらは「USB Type-C-C(100w)」の結果です。9.14V/1.36A=12.43Wで急速充電できました。ただし、110円の「USB Type-C-C(1m)」とはほとんど差がありません(筆者撮影)
ちなみに、5.15V/1.95A=10.02Wの「USB Type-C-A(1m)」に「Type-A-C変換アダプタ」をセットしたときは、意外にも9.14V/1.28A=11.66Wで高速充電されていました。
もし、USB Type-C対応のACアダプタを使って充電するなら、Type-A-C変換アダプタを使用したほうが10%以上も高速充電できることが分かりました。
最後に「USB Type-C-A(1m)」に「Type-A-C変換アダプタ」をセットした結果です。こちらは、変換アダプタなしで5.15V/1.95A=10.02Wだったのに対し、9.14V/1.28A=11.66Wと高速充電できていました(筆者撮影)
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Macbookを充電したときの性能をチェックしてみよう!
続いて、30W~140Wの高出力な充電が必要になるMacbookをUSBケーブルで充電してみましょう。
今回は、まずApple純正ACアダプタUSB-C(30W)と純正USBケーブル(Type-C)を利用してテストしてみました。その結果は、20.2V/1.15A=23.23Wというものでした。この実験ではこれを基準に比較してみます。
ちなみに、「USB Type-CーA(1m)」はダイソーの5V/2.4A対応のACアダプタを使用。「USB Type-CーC(1m)」と「USB Type-CーC(100W)」は、Apple純正ACアダプタUSB-C(30W)を使用してテストします。
まず、「USB Type-CーA(1m)」にダイソーの5V/2.4A対応のACアダプタを使用した結果は、当然のことですが、5.09V/1.44A=7.35Wというものでした。さすがにこれでは遅すぎるでしょう。
続いて、「USB Type-CーC(1m)」はApple純正ACアダプタUSB-C(30W)を使用して実験しましたが、その結果は20.2V/1.02A=20.58Wというものでした。
純正ケーブルよりも10%以上低い結果ではあるものの、USB PD対応のUSB Type-Cなら20Wを超える充電も可能であることが確認できました。110円のUSBケーブルでもなかなか優秀であることが分かります。
最後に「USB Type-CーC(100w)」もApple純正ACアダプタUSB-C(30W)を使用して実験しました。その結果は20.2V/1.13A=22.84Wで、Apple純正ケーブルとほぼ同じ数値が出ていました。さすがに330円の価値はあるようです。
なお、今回のテストではACアダプタが30Wまでしか対応していなかったこともあり、さほど結果に差がないような印象を受けるかもしれません。
しかし、330円のeMarker対応「USB Type-CーC(100w)」は20V×5A=100Wに対応するので、65~96Wといった高出力のACアダプタを使用してMacbookを充電することも可能です。
この場合は、おそらく110円の「USB Type-CーC(1m)」は、eMarkerを搭載する「USB Type-CーC(100w)」に太刀打ちできないと思われます。