JR九州は5月9日、NFTを活用して新しい九州の楽しみ方を提案するプロジェクト「JR九州NFT」を始めると発表した。NFTコンテンツ提供のほか、独自の販売サイトも運営する。

売買する以外にもNFTを「記念」「証明」として楽しんでもらうことで、ユーザーとの多様な接点の構築を目指す。駅や列車、バスなどの交通関連や、商業・宿泊施設などの利用に対してもNFTの配布を検討。保有する NFTの種類や数に応じた新たな限定NFTのプレゼントやサービス提供などの特典も用意する予定という。

開始時期は7月を予定。JR九州独自の NFT販売サイト「JR九州NFT」を新設し、決済は暗号資産ではなく日本円に対応する。保有するNFTコレクションは、販売サイトと連携したウォレットで確認できるとのこと。

まずは5月10~12日に東京ビッグサイト(東京・江東)で開催される「ブロックチェーンEXPO春」の「CryptoLab/PROブース」で試験配布を実施。2022年9月23日に開業した西九州新幹線「かもめ」の、開業日当日の長崎駅で始発を待つ一番列車「かもめ2号」の写真のNFTで、数量無制限で無料配布する。

NFT開発には、ソリューション事業などを手がけるピー・アール・オーが協力。また日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」を使用している。