Web3に特化したKOTOBUKI会計株式会社は4月17日、Web3事業者やWeb3参入を検討している企業・監査法人などへ向けたバックオフィス業務のアウトソーシングサービス「PEER(ぴあ)」をリリースした。Web3事業を専門とする公認会計士で構成し、企業のWeb3進出のバックオフィスサポートをする。

Web3は専門家が少ないためバックオフィスの外注が難しく、内製化のためのマネジャー候補を採用しても環境変化に適応できず退職してしまう例が少なくない。PEERは、会社の成長に応じて変化する経理部長や最高財務責任者(CFO)の「機能」の一部を外注できる受け皿として立ち上げ。部員は全員がWeb3に関する知見を持っていることが特徴という。

スタートアップ企業向けには決算業務や内部統制構築、監査法人対応支援を提供。部門横断的な検討が必要になることから、Web3参入を検討している企業向けにはWeb3進出事前勉強会およびコンサルティング、Web3事業者へのM&Aや資金調達支援、Web3領域に関する決算業務や内部統制構築支援を行う。

最新情報のキャッチアップの困難さや、現場の検討から内部のレビュー、審査などのプロセスすべてに時間がかかること、他社事例も少なさなどから、効果的な監査にも難しさが伴う。そのため監査法人や会計事務所向けには、会計や開示に関する相談対応、ポジションペーパーの作成や合意された手続きの支援、内部統制評価の支援を提供する。

業務はPEERの内部審査員による二重チェックを実施して品質を保持する。少数精鋭のチームのためレスポンスが速いことに加え、従来型のビジネスに比べ、無駄なコストを削減するという。業務開始日は、最短で申し込み翌日から。スポット業務にも対応する。