NECは12月27日、プライバシー保護とデータ利活用が両立された安全なWeb3の実現に取り組む「web3コミュニティ」を開設したと発表した。同社の技術と、共創パートナー企業のアイデアや知見などを組み合わせ、さまざまなユースケースやサービスの創出を目指す。

ヒトと企業、企業と企業などがデータをもとにデジタル上でつながろうとしている現状を受け、生体認証や秘密計算、ブロックチェーンなどのWeb3技術を活用する。NECは「生体認証やデジタルIDを用いたデータ取得」「ブロックチェーンを用いたデータ管理」「秘密計算を用いたデータ利活用」の3段階を手がける。共創パートナーには「顔や声から感性や価値観などを分析する技術」「NFT、メタバースなどに関連する技術やデータ」「プライバシーテック、データ利活用、データ流通に関連する技術やデータ」の保有や利用を求める。

新設したコミュニティーでは、「ヒトの感性や価値観をデジタル化し新たな価値を創造」「デジタル・アイデンティティを活用した、新たな価値創造」「信頼性のあるデータ流通で持続可能な新たな価値創造」の3つのサブテーマを設定。開発環境提供やハンズオン開発支援など、共同でのユースケース創出を目的にする。

共創パートナーとなる企業は2023年4月から募集を始める。またコミュニティー開設に先がけて23年2月17日に、東京・恵比寿で「web3時代における個人主導のパーソナルデータ流通と企業のデータ利活用」をテーマにしたプレイベントの開催も予定している。イベントの参加費は無料。