■出入り口を風向きによって選べる

「A型フレーム Northgaze ポリコットン」はワンポール版同様、出入り口を環境にあわせてアレンジできます。

出入り用のファスナーは左右2カ所。風下を出入り口にする、視線を塞ぎつつ風を取り入れるために両側を開ける、クルマにアクセスしやすいほうを開くなど、使い方はイロイロ。

手持ちのポールを使って跳ね上げれば開放感抜群。この場合、両側が下に向くよう張り綱を調整すれば西日や視線を遮ることだってできます。

出入り口の裾あたりはウェビングテープが縫い付けられていて、跳ね上げたときに小物を吊せるようになっています。小型LEDランタンを吊って手元を照らしたり、シェラカップやカトラリーを乾かすのにいいですね。

本来は裾部分なので、雨上がりなどは泥汚れが付着しないよう気をつけたほうがよさそう。


▲ベンチレーターが潰れにくい

ベンチレーター部分の雨よけはしっかりアーチを描いており、潰れにくくなっています。

天然の調湿作用をもつコットンを35%混紡していますが、そうはいってもインナーがないので、地面の湿気が幕内にたまり放題。ベンチレーターが機能しないと大変なことになりますから、これはありがたいですね。

正直、夏は背面にもファスナーが1本ほしいところ。とはいえこの価格ですから、贅沢は言えません。それに、化繊よりも遮光性や通気性があるポリコットン製なので、扇風機と併用すればなんとかなりそう。

というか、保温性のあるポリコットン製でワンルーム的に使える「A型フレーム Northgaze ポリコットン」の本命は断然冬。冷たい雨が降る冬でもテント内があたたかいし、真ん中にポールがないのでのびのび過ごせます。

肌寒い季節〜冬をオンシーズンとするソロキャンパーにとって、A型フレームはかなり重宝するシステムです。

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<取材・文/大森弘恵


大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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