転職を考えている人の中には、年収アップが目的の人も一定数存在するのではないでしょうか?
しかしその人たちも、
- どうやったら年収アップできるのか
- 転職活動中に年収の話をするのは非常識なのか
など、いろいろな悩みを抱えていることでしょう。
そこでこの記事では
- 転職で年収をアップさせる方法
- 年収アップ交渉のポイント
- 転職による年収アップの相場
についてご紹介します。転職を検討されている人は、ぜひ参考にしてみてください。
転職で年収をアップさせるための方法
今までの経験を活かして転職する
今まで働いてきた経験は、高いスキルとして活かせます。同じ業務内容で長く働いてきた人であればなおさらです。
そのスキルを求めている企業に応募すると、即戦力として採用される可能性が高くなります。即戦力として採用されれば、年収アップも期待できるでしょう。
今までの経験を活かして転職する場合は、自分の経験値やスキルを企業へアピールできるように事前に言語化しておきましょう。
年収の水準が高い企業に転職する
多くの企業には給与規定があります。給与規定とは、労働基準法で定められている就業規則の一部です。
厚生労働省モデル就業規則 第6章 賃金
一般的に給与規定には
- 基本給
- 各種手当
- 割増賃金
- 昇給
に関することが記載されています。
年収アップが目的の転職時は、現職よりも基本給や昇給率が高い企業を選ぶことが必要です。企業のホームページや求人サイト、求人エージェントを通じて調べるとよいでしょう。
実力主義・成果主義の企業に転職する
年功序列主義の企業の場合、転職しても一からのスタートになります。そのため転職後すぐの年収アップを期待するのは難しいでしょう。
反対に実力主義・成果主義の企業では、自分のスキルが高ければ評価次第で年収アップが可能です。
金銭的インセンティブが導入されている企業を選ぶのもポイントの一つです。金銭的インセンティブとは、一定の成果や実績をあげたときに特別ボーナスや成果報酬が出る制度のことを指します。自分自身の仕事への動機づけを強めるというメリットもあります。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは転職先探しや、応募書類の添削や面接練習のサポートなど転職に関するサポートを受けられるサービスです。
転職エージェントでのサポートの中には、年収に関する相談も含まれます。希望年収に合った企業紹介はもちろん、企業との年収アップの交渉も可能です。
転職エージェントに相談するときには、最初に希望年収を伝えておきましょう。
転職による年収アップの相場
年収アップのために転職を考えている人の場合、「一般的にはどの程度年収がアップするのか?」が気になるのではないでしょうか。
ここでは、年収アップの相場についてお伝えします。
平均相場は前職の10%程度増とされる
転職による年収アップの平均相場は前職の5~10%程度と言われます。
これはあくまでも平均であり全員に当てはまるとは限りません。相場よりも年収がアップする人もいれば、逆に下がる人もいるでしょう。
今までの経験を活かした転職であれば年収アップしやすく、未経験職への転職では年収ダウンの可能性が高いとされます。
厚生労働省による調査結果
厚生労働省が実施した「令和2年転職者実態調査の概況」によると、転職者のうち39.0%が賃金が「増加した」と回答しています。
賃金の増加割合で最も多かったのは「1割以上3割未満」でした。このように回答したのは、賃金が増加した人のうち20.6%です。
増加割合1割未満と回答したのは11.1%、増加割合3割以上と回答したのは7.2%となっています。
転職における年収アップ交渉4つのポイント
- 転職の年収交渉は、失礼なことではないか
- マナー違反にならないか
と不安に感じる人もいるでしょう。
結論から申しますと、年収交渉は失礼なことではありません。ただし、伝えるタイミングや伝え方に工夫が必要です。ここでは4つのポイントをお伝えします。
1.面接時には、年収希望額と最低額を伝える
面接時に年収の話をすること自体は失礼にはあたりません。しかし、面接開始後すぐに「希望年収は〇〇円です」と伝えるのは面接官によくない印象を与える危険性が高いので要注意です。
面接官から希望年収について問われたタイミングで伝えるとよいでしょう。その場合は、希望年収と最低限の年収両方を伝えます。交渉の結果希望年収に届かなかった場合でも、ある程度の安心が得られるからです。
2.自分のスキルや経験を考慮して年収希望額を決める
年収希望額の根拠になるのは、自分が今まで培ってきたスキルや経験です。根拠がない年収アップ交渉は、失敗する危険性が高いので注意してください。
- 自分には〇〇というスキルや経験がある
- そのため御社に〇〇という形で貢献できる
というように、根拠を明確にしましょう。
3.応募先の平均年収を調べておく
いくら自分のスキルや経験値が高くても、応募先の平均年収を上回る希望額を提示すると採用されにくくなります。平均年収は応募先のホームページや募集要項に書かれていることが多いので、確認しておきましょう。
わからない場合は、同じ職種の別企業の平均年収を調べておくことをおすすめします。転職エージェントを通じて調べるのも1つの方法です。
4.具体的な年収交渉は内定後に行う
企業から実際の年収が提示されるのは、内定後であることが一般的です。内定承諾書を提出する前に、具体的な交渉を行いましょう。
接時に提示した、年収希望額と最低額を改めて伝えてみてください。
年収アップの方法を知り、転職による年収アップを叶えよう
この記事では転職による年収アップの方法や相場、年収交渉のタイミングについてお伝えしました。
意を決しての転職で年収が下がってしまうと、仕事へのモチベーションも下がる可能性もあります。
だからこそ、年収アップが確実に成功できる転職を目指しましょう。1人では難しいと感じた人には、転職エージェントを活用することをおすすめします。
従業員の健康管理を経営的視点で考えている健康経営優良法人に認定されている企業は、従業員の働きやすさや生産性を向上させる取り組みも行っています。それらの取り組みにより、業績や株価の向上も期待できるのです。健康経営を推進している企業への転職が、結果として年収アップにつながる可能性もあります。
長期的な視点で転職を考え、健康経営優良法人に認定されている企業への転職も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
関連コラム
- 転職先の企業は本当に大丈夫?健康経営であることのメリットと見極める方法とは