不思議な伝説が語られる「割れた巨石」その正体とは?
「巨石遺跡」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか? イギリスのストーンヘンジや、イースター島のモアイをイメージする人も多いのではないでしょうか。
そのほかにもコスタリカの石球や、レバノンで発見されたバールベックの巨石など、巨石遺跡は世界中で発見されています。
しかし、詳細な記録が残っているものは少なく、その多くが謎に包まれた存在です。これらは一体誰が、何のために作った物なのでしょうか……?
真っ二つに裂けた石の伝説とは
そんな不思議な巨石遺跡ですが、なんと日本にも存在します。それは、奈良県奈良市にある「柳生一刀石」と呼ばれる石。Google マップで上空から見ると人里から離れた場所にあり、森に囲まれているようです。
柳生一刀石を近くで見てみましょう!
なんと、大きな石が縦に真っ二つに割れているではありませんか。よく見ると、人の手によって斬られたように綺麗な割れ目だと分かります。
実はこの割れ目には、ある伝説が語られているようです……。
この辺りはかつて、「柳生家」の修行地だったとされています。
戦国時代から江戸時代初期にかけての武将、柳生石舟斎が天狗と戦ったときに、この柳生一刀石を真っ二つに割っていた、という伝説が語られているようです。
天狗と戦っていたことも驚きですが、この巨石を一刀で割ってしまう柳生石舟斎にも驚きを隠せません……。
「柳生一刀石」はなぜ割れた?
「天狗より強い柳生石舟斎は何者!?」と思いきや……。この柳生一刀石が割れた理由は、「石の小さいヒビの隙間に雨水が浸透し、冬に凍って膨張したから割れた」と言われています。いつ頃割れたか定かではないようですが、地震や雨でも動くことがなく、約30センチの割れた隙間を保っているようです。
柳生一刀石は人気漫画「鬼滅の刃」にも登場し、現在では聖地巡礼の地として大人気スポットのようです。
天狗にまつわる不思議な言い伝えが残るこの「柳生一刀石」。今もどこかで、ここを訪れる観光客を天狗が見ているかもしれません……。
「Google マップ」で付近を散策!
下の地図を動かして、付近を散策してみましょう!