スマホの緊急通報とは？勝手に起動する・間違いなどトラブル対処法【スマホニュース】
スマホには、事故や病気といった緊急事態に陥ったときに警察や救急に素早く連絡をすることのできる「緊急通報」という機能が備わっています。一方、誤って緊急通報が発信されてしまったというトラブルが発生しているという声も。
この記事では、災害時にも役立つ緊急通報の使い方、トラブル発生時の対処法などを解説していきます！
スマホの緊急通報とは
はじめに、Android、iPhoneどちらにも搭載されている緊急通報の機能について見ていきましょう。スマホの機種によって異なる名称であっても、できることは基本的に同じです。■すぐに電話発信できる
スマホは便利な反面、ある機能を有効にするためには、目的のアプリを起動する必要があります。通常、通話を開始するときは、アドレス帳や電話アプリを起動して発信しますが、いざという場合、この操作をする時間や余裕がないこともあるでしょう。そんなときに手間取らないよう、かんたんに緊急連絡できるようにするのが緊急通報機能です。
■かんたんなボタン操作で通報
緊急通報はアプリをタップしてスタートさせるのではなく、あらかじめ決められたボタン操作によって起動します。【Androidスマホの起動方法】
「電源ボタンを素早く5回押す」
【iPhoneの起動方法】
「電源ボタンと音量ボタンを同時に長押し」または「電源ボタンを素早く5回押す」
※iPhone 7以前は「電源ボタンを素早く5回押す」のみ利用できます。
スマホの緊急通報はどこにつながる？
緊急通報の発信先は、基本的に警察（110番）、消防（119番）、海上保安庁（118番）のいずれか。Androidは初期設定のままなら自動で警察へ、iPhoneは警察・消防・海上保安庁という3つの選択肢が表示されます。Androidは連絡先を消防や海上保安庁、または個別の電話番号に設定することも可能ですが、「110」（警察）、「119」（消防）、「118」（海上保安庁）以外へ発信した場合、応答してもらえない可能性もあるのでご注意を。
緊急通報の操作方法
ここからは、いざというときに慌てないよう、AndroidとiPhoneそれぞれの具体的な操作方法について解説していきます。どちらもシンプルでわかりやすい手順になっていますよ！■Android 緊急通報のやり方
Androidの緊急通報は、初期設定のままだと「110」（警察）に発信するようになっています。この番号の変更方法は、後述の「Androidの緊急通報先を変更する」を参照してください。緊急通報を行うには、スマホの電源ボタンを素早く5回押しましょう。すると「緊急 SOS」という画面になるので、画面を3秒間長押しして設定してある連絡先（初期設定のままなら110番）に電話発信するか、画面下の「×」を右にスライドしてキャンセルします。
■iPhone 緊急通報のやり方
iPhoneは電源ボタンと音量ボタンを同時に長押しするか、電源ボタンを素早く5回押して緊急通報を行います。画面が切り替わったら、画面中ほどにある「SOS」をスライドさせると「緊急SOS」に切り替わります。「警察 110」「海上保安庁 118」「火事、救急車、救助 119」、またはキャンセルの「×」を選択しましょう。
緊急通報が勝手に起動したら
スマホをバッグの中に入れていると、知らないうちに緊急通報が有効になってしまうことがあります。このようなトラブルを防ぐ方法と、誤って発信してしまったときの対処法を紹介します。■ポケットなどに分ける
他の荷物と同じ場所にスマホを入れておくと、ペンやポーチなどの突起部分とスマホのボタンが接触して予想外の動作をすることも。可能であれば、スマホはバッグのポケットなどに分けておくのがおススメです。■設定をオフにする
もし緊急通報の誤発信が多いようなら、機能をオフにする方法もあります。【Androidの緊急通報をオフにする設定】
設定アプリを開き、「緊急情報と緊急通報」 → 「緊急 SOS」を選択。
「長押しして緊急時のアクションを開始します」の右にある歯車アイコンをタップして、「緊急SOSをOFFにする」を選択。確認ポップアップの「OFFにする」をタップすると設定がオフになります。
【iPhoneの緊急通報をオフにする設定】
Androidと異なり、iPhoneは緊急通報をオフにすることはできません。誤発信が多いときは、起動方法を変更してみましょう。
■緊急通報で操作を間違えたら
緊急通報が誤って起動した場合は、Androidなら「×」をスライドしてキャンセルする、iPhoneなら「×」をタップしてキャンセルすればOKです。
もし通話を発信してしまったら、間違えたことをきちんと伝えましょう。慌てて通話を切ってしまうと、相手から確認の折り返し電話がかかってくることもあります。このときも誤操作だったことを伝えてください。
折り返し電話に出ないと緊急事態で通話に出られないと判断され、救急車が手配されるなど大事になってしまうので対応はお忘れなく！
緊急通報で設定できること
緊急通報には、設定してある連絡先または選んだ通報先に電話を発信するだけでなく、自動で現在地を送信する、家族など緊急連絡先にメッセージを送信するといった複数の機能が含まれています。具体的にどのようなことができるのか、その内容と設定を確認しておくと便利です。
■自動で発信する
緊急通報の起動操作が行われると、確認を行うことなく自動で電話発信させることも可能。この機能をオンにするには、以下の設定を変更しましょう。【Androidの緊急通報を自動送信する設定】
「設定」 → 「緊急情報と緊急通報」 → 「緊急 SOS」 → 歯車アイコン → 「自動的にアクションを開始する」を選択。
【iPhoneの緊急通報を自動送信する設定】
「設定」 → 「緊急SOS」 → 「長押ししてから放して通報」と「ボタンを5回押して通報」をオンにします。
■Androidの緊急通報番号を変更する
Androidで緊急通報を起動すると、初期設定のままだと110番に電話発信します。これを変更するには、「設定」 → 「緊急情報と緊急通報」 → 「緊急 SOS」 → 「緊急サービスへの発信」をタップして、通報用の電話番号を変更しましょう。
※「緊急サービスへの発信」をオフにすると、緊急通報自体がオフになってしまうので注意してください。
■位置情報を送信
Android、iPhoneともに緊急通報で電話発信が行われると、現在地を取得して自動で通知してくれます。正確な場所を伝えられないときでも緊急車両を手配してくれますから、土地勘のない旅先でもあんしん♪もし位置情報の自動送信を止めたい場合は、以下のように操作しましょう。
【Androidの緊急位置情報を止める】
「設定」 → 「緊急情報と緊急通報」 → 「位置情報サービス」 → 「緊急位置情報サービスを使用」をオフに。
【iPhoneの緊急位置情報を止める】
「設定」 → 「プライバシーとセキュリティ」 → 「位置情報サービス」 → 「システムサービス」 → 「緊急電話とSOS」をオフ。
■緊急連絡先への共有
緊急事態が発生したことを、登録してある人に自動で通知する機能も用意されています。Androidは「緊急情報と緊急通報」の「緊急連絡先」を、iPhoneは「ヘルスケア」アプリの「緊急連絡先」から「＋」をタップして連絡先を登録しておくと、現在地情報と共にテキストメッセージを送信。家族を登録しておくと、すぐに駆け付けることができるので安心ですね。
■動画の撮影
Androidの緊急通報には、動画の撮影と共有機能も用意されています。初期設定ではオフになっていますが、利用にしたいときは、「設定」 → 「緊急情報と緊急通報」 → 「緊急 SOS」 → 「緊急動画の撮影」を選択し、「緊急動画の撮影」をオンにします。
その下にある「自動共有」は、動画の撮影が終了しオンライン上に保存されると、動画のリンク先が緊急連絡先へ自動で送られるというもの。ちなみに、この機能をオンにしていても、動画撮影後の15秒以内に共有をキャンセルをすれば、リンクの送信停止が可能です。
スマホの緊急通報は、自分が病気で倒れたりケガをしたりしたときだけでなく、事故や災害に遭遇した人のスマホを操作することで、大切な命を救うことができるかもしれません。
いざというときに慌てないように、この機会に緊急通報の設定の見直しと、基本的な操作を確認しておきましょう！
もしものときに役立つおススメ無料アプリ
緊急通報以外にも、災害やトラブル発生時に役立つアプリがあります。どれもスマホにインストールしておくと便利な無料アプリですよ♪
