火球が見られるチャンスかも!? 2023年しし座流星群の見ごろ♪【スマホニュース】
流星群を3回も見るチャンスのある2023年11月。11月6日(月)の「おうし座南流星群」、11月13日(月)の「おうし座北流星群」に続き、「しし座流星群」が11月18日(土)夜明け前に見ごろを迎えます!
しし座流星群とは
しし座流星群は、毎年11月上旬から下旬にかけて見ることのできる流星群です。どのような天体なのか、その正体に迫りましょう。■ヘラクレスに倒されたライオンの姿
ギリシア神話やディズニーアニメ、映画などで有名な英雄ヘーラクレース(ヘラクレス)。剛毅な彼が贖罪のために行った十二の功業の最初に登場するのが、人や家畜を襲って住民を困らせていたネメアーの獅子です。弓で射てもこん棒で殴っても傷つけることができないこの獅子を、ヘラクレスは三日間の格闘の末に倒しました。そのあまりの強さから、神々の父ゼウスにより、獅子は動物の王として星座になったとされています。
■しし座流星群の正体は?
しし座流星群は一等星のレグルスを含む、裏返したような「?」形の星で形成されている星座です。「?」の「・」にあたるのが「レグルス」。そこから縦棒を形成して、曲がり始めた少し先にある「アルギエバ」という二等星の近くに流れ星の放射点があります。流れ星の母天体「テンペル・タットル彗星」から発生するダストは、なんと秒速72kmという全流星群最速のスピードで大気圏に突入。このため、他の流星群では見られないような小さな塵も、明るく燃える流れ星「火球」として見ることができるそう。
しし座流星群の見ごろ
国立天文台の情報をもとに、2023年のしし座流星群が最も活発になる極大の日と、観察に適した見ごろをみていきましょう。■18日夜明け前がチャンス
しし座流星群が極大になるのは11月18日14時ごろですが、残念ながら日中のため観察することができません。実際に見ごろとなるのは14時よりも早い夜明け前、2023年11月18日4:00に東の空高くにしし座を見つけることができるはず。東京では前日の17日19:35には月が沈み、流星群の観察の支障になる心配はありません。日の出が6:19なので、5:00くらいまでゆっくり夜空を見上げるのがおススメです。
■流星群の場所を見つけるならアプリで
一等星と裏返った「?」というわかりやすい形が含まれるしし座ですが、日ごろ星空を見る習慣がないと見つけるのは難しいかもしれません。そんなときに活躍するのがアプリです!天体の様子をシミュレーションしてくれる「Sky Tonight」なら、日時を入力するだけで、その場所の星や月、太陽の場所の再現が可能。2023年11月18日04:00に設定すると、東の空にしし座が確認できますよ。
流星群を観察するには、最低でも15分以上目を慣らすことが必要とされています。なるべく暗い場所で、できれば椅子などに座ったりシートに寝転がったりしながらゆっくり星空を眺めましょう。
また、流星は放射点に限らず、空全体に出現しますから、広い範囲を見渡すのがポイントです。
出典
国立天文台