有名サイトの偽メールにご用心!クレジットカードを盗まれたと思ったら手口は意外と単純で……!?
ある日、筆者の手元に届いた一通のメール。差出人はAmazonで、品物の配送通知のようだ。普段からよくAmazonを利用しているので、それ自体はとくに気に留めることもなくメールを開いたのだが……なんとそこには、購入した覚えのない高額商品の名前が!? これは一大事! クレジットカードのデータを盗用されて商品を買ってしまったか!?
身に覚えのない高額商品購入の通知メール
普段から日用品、雑貨など数多くの品物をAmazonで購入している筆者。しかしながら、今回届いた通知に記載されていたパソコンはまったく覚えのないものだった。最初に見たときは「え?どういうこと?」と頭の中がハテナでいっぱいに。そのあと、下にスクロールさせて注文合計金額を見たとたん……!
注文合計17万6280円!とんでもない高額がそこに記されていた。しかもクレジットカードの一括払いがされているという。こ、これはもしかして自分のクレジットカードデータが盗まれて、誰かが代わりにこの商品を買ったということ!?
頭の中で一瞬にしていろいろな可能性が渦を巻き、目の前がクラクラしてきた。えーと、とりあえずどうしたらいいんだろう。クレジットカードを止める?その前に商品配送の差し止め?どこに連絡したらいいんだろう?
大事なのは慌てず事実確認をすること
ここで、ふと確認する方法を思いついたのは非常にラッキーだった。とりあえずそのメールは置いておいて、まずいつも使ってるAmazonのサイトに行き、そこで注文履歴を調べてみることにした。
Amazonのトップページには必ずこれまで注文した履歴を確認できる項目がある。もしクレジットカードを使って本当に商品を買われたなら、ここに履歴として残っているはず。
が、履歴には先ほどの高額パソコンの名前はなかった。ここでやっと、さっきのメールが偽物だということを確証できたのだ。それにしても……Amazonのロゴといい、メールのレイアウトといい、いつも見ているメールとほとんど変わらない。これじゃ慌てる人がいても無理からぬことだ。
怪しい住所をググってみると?
次に気になったのは、偽メールに記載されていた送り先の住所だ。「東京都調布市小島町…」とやけにリアルな住所が載っている。写真ではあえて伏せてあるが、実際は番地までしっかりと表記されている。
ということで、ここからは興味本位でGoogleにその住所を入力して検索してみると……? 驚くことに、検索結果に出たのは「フィッシングメール」「詐欺メール」「身に覚えのない高額請求」「偽メール対処法」といった記事がズラリ。なんとこの偽メール、同じ住所で多数の偽メールを出してたがゆえに、すでにその界隈では有名な事案になっていたというわけ。
メールの見た目には注力しても、細部ではインチキを隠しきれていないというわけだ。
メールのリンクには絶対に触れない!
さて、それでは改めて今回の偽メールを振り返ってみると、これを送った犯人の意図はどこにあったのだろうか。
こうしたメールは俗に「フィッシング詐欺」と呼ばれている。メールの文言で驚かせ、不安にさせたあとで「問い合わせフォーム」と称したこれまた偽のリンクを踏ませて、そこで個人情報を抜き取るという手口だ。
今回のメールにもやはり、文末に「くわしくは領収書のヘルプページをご覧ください」の文言とリンクが設置してあった。身に覚えのない商品のお知らせがきたら、あわてふためいてまずはヘルプページで確認しよう、という行動を狙ってのことだろう。
こういうケースではメール内のリンクには一切触れず、改めてブラウザから該当のサイト(今回でいえばAmazon)で履歴を確認するようにしたい。
偽メールは受信拒否設定をする
最後に、偽メールが自分に届いたということは、残念ながら自分のメールアドレスが流出しているのは否定できない。
一度流出したメールアドレスには、これからも類似の偽メールが届く可能性がある。そこで自分が防衛できる手段は、偽メールが届くたびにブロックリストに加えて受信拒否をすることだ。
メールソフトやメールアプリの中には、ブロック機能が充実しているものもあるだろう。また、セキュリティソフトを使えば撃退してくれる機能もついてくる。届いたメールを安心して読める環境を作るためにも、自分を守るためのセキュリティはできる限り強化しておきたいものだ。
いざというときに安心のセキュリティアプリ
迷惑電話にはこちらの対策!
関連記事
- ホーム
- 有名サイトの偽メールにご用心!クレジットカードを盗まれたと思ったら手口は意外と単純で……!?