2023年10月の満月は部分月食!金運アップ!?ハンターズムーンの見ごろは?
2023年10月29日(日)に出現する満月は珍しい部分月食! 大自然の中に暮らし、毎月訪れる満月に名前を付けていたネイティブアメリカンにハンターズムーンと呼び親しまれていた月が、明け方に見ごろを迎えます。
見ると金運がアップするといわれる満月の、観察ポイントを紹介していきましょう。
部分月食とは
月は満ち欠けを繰り返していますが、それとは別に、満月のころに月が一時的に欠けていく現象が月食です。三日月や半月と呼ばれる満ち欠けと月食はどこが違うのでしょうか?■月の満ち欠け
月は約29.5日かけて満ち欠けを繰り返しています。暗くて月がほとんど見えない新月や三日月、半月(上弦・下弦)、そして満月と変化していくのは、月への太陽の当たり方が変わるから。半月の明暗の分かれ目がまっすぐに見えるのは、太陽に照らされている月を真横から見ているためです
■月食
月食は、「太陽 → 地球 → 月」の順に一直線に並ぶ、満月のころに発生しますが、通常、月は地球の北または南の少しずれたところを通過するため、満月のたびに月食が発生することはありません。月食は大きく分けて2種類あり、月が地球の陰にすっぽり隠れてしまうものを皆既月食、薄い影の部分を通過して一部が欠けて見えるものを部分月食と呼びます。
金運と人からの信用がアップする!? ハンターズムーンとは?
アメリカ先住民であるネイティブアメリカンは、10月の満月をハンターズムーンと呼ぶ他にも、さまざまな名称を使っていました。そのどれもが、自然と共生する彼らの暮らしぶりがうかがえるものばかりです。■冬の訪れを感じさせる名称
ハンターズムーン(Hunter's Moon)は読んで字のごとく、食べ物をたくさん摂り冬に備えた鹿などの狩猟シーズンを告げるというもの。このHunter's Moonという言葉は、1710年のオックスフォード英語辞典に登場しているとされ、古くから親しまれている呼び方だったのでしょう。他にもアルゴンキン族がトラベルムーン(Travel Moon)といった名前を付けていました。これは、冬に備えた鳥や動物たちが移動を始めたり、アルゴンキン族のような北方の部族が山を下りたりする様子に因んでいるそう。
■ハンターズムーンに願いたいこと
大自然に感謝するとともに、太陽や月に祈るという習慣は、古今東西行われてきました。そんな祈りの対象ハンターズムーンには「金運」「財」「信用」といった願いに効果があるそう。大きな目的のためにお金を貯める、将来のために信頼されるような実績を積んでいきたいという人は、この機会に願かけをすると効果が期待できるかも!?
ハンターズムーンと部分月食の見ごろは?
国立天文台の発表によると、ハンターズムーンとなる月が最も満ちるのは2023年10月29日の5時24分ですが、部分月食が最大になるのはもう少し前。では、いつが見ごろなのでしょうか。■部分月食を見るならこの時間
部分月食が始まるのは夜明け前の4時34分。徐々に月が地球の陰に入り、40分ほどかけて10月29日5時14分に食の最大に。その後約20分で部分月食は終了します。月食の時間は日本全国変わりませんが終わるとほどなくして月が沈むため、西側が開けた場所で観察するようにしましょう。
■部分月食の場所をアプリでチェック
事前に月の動きを確認しておきたいときに便利なのがスマホのアプリ。天体の動きをシミュレーションしてくれる「Sky Tonight」なら、月や星座の場所も一目瞭然。例えば、2023年10月29日5:14に設定すると、西のやや低い空に月を見つけることができます。アプリ右下にあるコンパスアイコンをタップすると、スマホの向きと実際に見える星空がリンク。画面の月の向こうにハンターズムーンのお月さまが浮かんでいますよ♪
今回の部分月食の次に日本で月食が見られるのは、1年半後の2025年3月。
夜明け前の最も冷える時間帯です。暖かくしてこの貴重な機会を楽しみましょう!
出典:国立天文台
参考:NASA「October 2022: The Next Full Moon is the Hunter’s Moon; the Travel, Dying Grass, Sanguine, or Blood Moon」