デスバレー国立公園の「動く石」とは?その秘密に驚き!
アメリカ合衆国カリフォルニア州の、シエラネバダ山脈東部に位置する「デスバレー国立公園」。
その北西側に位置する「レーストラック・プラヤ」と呼ばれる塩湖の跡には不思議な石があります。「セーリングストーン」と呼ばれるその石は、なんと勝手に動き回るのだそう。
セーリングストーンは複数存在し、中には100kgを超える大きい石もあるようです。その動きには規則性がなく、1年で300〜500mも移動すると言われています。そんなに動いているのに、誰も石が動いている瞬間を目撃した人がいないというから不思議。
これが「セーリングストーン」!
そんな不思議な「セーリングストーン」ですが、Google マップでも見ることができます。Google マップでデスバレー国立公園を検索し、レーストラック・プラヤをストリートビューの機能を使って進んでみましょう。
どこまでも広がる、水平な平原に転がるセーリングストーン。よく見ると、石の周辺には動いた跡が確認できます!
このセーリングストーン、なぜ勝手に動くことができるのでしょうか? 大きな石も移動しているので、風や動物が原因ではなさそう。何か不思議な力で動いているのかも……!
「セーリングストーン」はなぜ動く!?
2013年に、米国の研究者チームがタイムラプス写真を使って複数の岩石の動きを観察。すると、石の移動のほとんどが低温状態のときに起こることに気付いたのだそう。
研究チームによると、雨が溜まって凍ることでレーストラック・プラヤ(塩湖の跡)の表面に氷が形成され、これが溶けかかって崩れ始めると、軽い風によって氷と一緒に石が動くようです。さらに、石同士がぶつかりにそうになると、互いを避けるというから驚き!
氷が厚すぎても風が強すぎても石は動かないので、微妙なバランスの上に成立するとても珍しい現象だと言われています。 人知れず移動し続ける「セーリングストーン」。動く瞬間が目撃される日も遠くないかもしれませんね!
「Google マップ」でじっくり見てみよう!
下の地図を動かして、付近を散策してみましょう!