見ると幸せになれる!? 2023年8月末の満月スーパーブルームーンの見ごろは?【スマホニュース】
空に浮かぶ月は、約29.5日かけて満ち欠けを繰り返しているため、1か月の間に満月や新月が2度見られることがあります。中でも同じ月に訪れる2回目の満月はブルームーンと呼ばれ、何年かに一度訪れる珍しいもの。
このブルームーンが2023年8月31日(木)の1時00分すぎに見ごろを迎えます。見ると幸せになれるという満月の、観察ポイントを紹介していきましょう。
特に今回は地球に最も近いスーパームーンと重なる"スーパーブルームーン"です!
幸せになれる!? ブルームーンとは?
ストロベリームーンやピンクムーンという言葉は聞いたことがあるけれど、ブルームーンは知らないという人もいるでしょう。神秘的な名前を持つこの月は、はたして青く見えるのでしょうか?■ブルームーンは青く見える?
同じ月に2回満月があるとき、2回目の満月をブルームーンと呼ぶことがあります。なぜブルームーンと呼ばれるようになったのか、理由は諸説ありますが、アメリカのとある雑誌の記事で広まった誤解から来ているというのが一般的。
ではブルームーン、青い月は存在しないのかというとそうでもないようです。NASAの公式サイトによると、1883年にインドネシアで起きた火山の噴火による灰が大気圏の最上部まで上昇、これにより何年も月が青く見えたそう。
残念ながら月が青く見えるから付けられた名称というわけではないものの、似たような名前にピンクムーンがあります。こちらはネイティブアメリカンたちが使用していた月の名称のひとつで、やはり月がピンクに見えるという意味ではなく、「春の訪れで野原がピンク色に染まる時期の月」からピンクムーンと呼んでいたそう。
■ブルームーンに願いたいこと
ブルームーンは定期的に出現するわけではなく、過去直近に見られたのは2022年10月31日、その前は2018年3月31日のように不定期に現れます。このように、見られること自体が珍しいため、四葉のクローバーのように、ブルームーンを見ると幸せになれるといわれるようになったのでしょう。また、8月の満月をネイティブアメリカンたちは「スタージョンムーン」と呼び、月に祈ると「友情を育む」「個性を伸ばす」効果があるという説も。
ブルームーンの見ごろは?
国立天文台の発表によると、ブルームーンとなる月が最も満ちるのは2023年8月31日の10時36分。ところが日中のため、月は地平線の下で見ることができません。では、どの時間がよいのでしょうか?■スーパーブルームーンを見るならこの時間
実は8月31日の満月はブルームーンであるとともに、2023年で最も地球に近いスーパームーンでもあるのです。どうせなら、大きくてさらに丸い月を見たいもの。そこでおススメなのが、8月30日から31日に日付が変わった少し後の31日1時00分ごろ。月が地球に最も近づくのが31日0時54分。満月になるのはその約10時間後ですが、肉眼ではほぼまん丸に見えるため、この時間帯に月を観察すれば、スーパームーンにしてブルームーンという、特別な満月に出会えますよ♪
■ブルームーンの場所をアプリでチェック
8月30日から31日にかけての月は、天高く昇るのではなく、比較的低いところを移動するため、場所によっては建物や木の陰になり見つけにくいことも。でもアプリを使えば、いつどこに月があるのかすぐに分かります。天体観測アプリ「Sky Tonight」なら、月や太陽、さまざまな星座の場所も一目瞭然。2023年8月31日01:00に設定すると、南南西に月が見つかるはず。画面右下のコンパスアイコンをタップすると、スマホの向きと画面がリンクするので、探すのもかんたんです。
今回のブルームーンを見逃すと、次に出現するのは2026年5月31日と3年も先になります。さらに、ブルームーンであり、かつスーパームーンとなると2029年まで訪れないという予測も。この貴重なチャンスをお見逃しなく!
出典:国立天文台
参考:NASA「Blue Moon」