2023年夏の天体ショー♪ペルセウス座流星群が見ごろを迎える【スマホニュース】
複数の流れ星が次々と出現する流星群の中で、肉眼でもはっきり見ることができるものは三大流星群と呼ばれることも。そんな三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」が、2023年8月14日（月）の3時を過ぎたころに見ごろを迎えます！
ペルセウス座流星群とは
ペルセウス座流星群は、毎年7月中旬から8月下旬にかけて見ることのできる流星群です。どのような天体なのか、その正体に迫りましょう。■ギリシア神話の英雄ペルセウス
ペルセウスは、ヘラクレスやアキレウス（アキレス）、オデュッセウスなどと同じ、ギリシア神話の英雄のひとり。髪の毛が無数の蛇で、見たものを石に変えるという恐ろしい怪物メドゥーサを倒したことで知られ、星座もメドゥーサの首を持つ姿で描かれています。天翔ける馬として有名なペガサスは、このメドゥーサの滴り落ちた血から生まれたそう。また、ペルセウスが持ち帰ったメドゥーサの首を受け取った女神アテナは、愛用する盾アイギスにはめ込み、より優れた盾へと進化させました。
海上自衛隊が装備するイージス艦の「イージス」は、このアイギスの英語読みです。
■ペルセウス座流星群の正体は？
流星群は名称となっている星座の天体から放出されているわけではなく、彗星などが通過した軌道上に残っている塵といった物体の近くを、地球が通過することで発生します。ペルセウス座流星群の正体、つまり母天体はスイフト・タットル彗星（109P/Swift-Tuttle）という、太陽の周りを約130年周期で公転している彗星。実はこの彗星、1992年に観測された際、2126年に地球と衝突する可能性があると発表されたことがあります。
その後、過去の記録や最新データをもとに再計算したところ衝突の可能性はないとされた、一時話題をさらったお騒がせ天体なのです。
ペルセウス座流星群の見ごろ
国立天文台の情報をもとに、2023年のペルセウス座流星群の活動が最も活発になる極大の日時と、観察に適した見ごろをみていきましょう。■ペルセウス座流星群は14日夜明け前に見よう
ペルセウス座流星群が極大になるのは8月13日（日）の17時ごろ。この時間は昼間の上、肝心のペルセウス座がまだ現れていません。しかし21時を過ぎるとペルセウス座が昇り流星が出現しはじめ、日付の変わった14日の夜明け近く、東京なら3時台が観察におススメの時間となります。8月13日の東京は20時9分に月が昇り、沈む前に14日の日の出を迎えますが、明るい部分が少ししかない新月のため、流星群を見るのに月明かりが邪魔になることはなさそうです。
■流星群の場所はアプリで見つけよう
特徴的な三ツ星のオリオン座や、ひしゃくの形をした北斗七星と違って、ペルセウス座は見慣れていないと探しにくいもの。そんなときに便利なのがスマホのアプリ。星空をシミュレーションしてくれるアプリ「Sky Tonight」なら、日付を入力するだけで、かんたんに星座や月、太陽の場所を表示できます。2023年8月14日3時00分に設定すると、ペルセウス座が北東の空に。また画面右下のコンパスアイコンをタップすると、スマホを向けている方向と画面内の星々の位置がリンク。アプリ内でペルセウス座が見つかったら、その方向を探すとすぐに見つかるはずです。
流星群を観察するには、最低でも15分以上目を慣らすことが必要とされています。なるべく暗い場所で、できれば椅子などに座ったりシートに寝転がったりしながらゆっくり星空を眺めましょう。
ペルセウス座流星群は暗い場所なら1時間あたり30個程度が見られるはず。ペルセウス座の放射点だけでなく空全体に流星が出現しますから、広い範囲を見渡すのがポイントです♪
出典：国立天文台
