2023年夏の天体ショー♪みずがめ座デルタ南流星群が見ごろを迎える【スマホニュース】
1年を通じてさまざまな星座が天空を彩っていますが、ときにふだんとは異なる神秘的なできごとが発生します。そんな天体ショーのひとつ「みずがめ座δ(デルタ)南流星群」が、2023年7月31日(月)の2時30分を過ぎたころに見ごろを迎えます!
みずがめ座デルタ南流星群とは
みずがめ座デルタ南流星群は、毎年7月中旬から8月中旬にかけて見ることのできる流星群です。どのような天体なのか、その正体に迫りましょう。■複数あるみずがめ座流星群のひとつ
みずがめ座は、ギリシア神話の登場人物で、不死の酒の給仕とされるガニュメデスが酒壺を持った姿で描かれることが多い星座。このみずがめ座の近くから出現する流星群を「みずがめ座流星群」と呼びます。みずがめ座の近くに発生する流星群は7種類あり、7月下旬に活動のピークを迎えるみずがめ座デルタ南流星群もそのうちのひとつ。残念ながら7種類の流星群すべてが肉眼で見えるわけではなく、日本で比較的見やすいのはみずがめ座デルタ南流星群と、5月の連休中に見ごろとなる「みずがめ座η(エータ)流星群」です。
■みずがめ座デルタ南流星群の正体は?
流星群は名称となっている星座から放出されているわけではなく、彗星などが通過した軌道上に残っている塵といった物体の近くを、地球が通過することで発生。みずがめ座デルタ南流星群の正体、つまり母天体は正確にはわかっておらず、マックホルツ彗星(96P/Machholz 1)ではないかという説も。このように、毎年見られる流星群についても、まだまだ未知のことがあるのが宇宙の神秘のひとつでもあります。
みずがめ座デルタ南流星群の見ごろ
国立天文台の情報をもとに、2023年のみずがめ座デルタ南流星群の活動が最も活発になる極大の日時と、観察に適した見ごろをみていきましょう。■みずがめ座デルタ南流星群は31日夜明け前に見よう
みずがめ座デルタ南流星群が極大になるのは7月31日。この日はまだ月が午前0時を過ぎても出ているので、7月31日未明の2時30分~4時00分ごろが観察におススメの時間です。東京では2時00分ごろにみずがめ座が最も高い場所に昇るのですが、まだ月明かりがあるため流星群を見る条件としてはいまひとつ。2時14分の月の入りから4時48分の日の出までが周囲に明るい天体がなく見つけやすい時間帯といえるでしょう。
■流星群の場所はアプリで見つけよう
比較的低い位置にあるみずがめ座を手軽に見つけたいなら、アプリがおススメ。星空をシミュレーションしてくれるアプリ「Sky Tonight」なら、日付を入力するだけで、星座や月、太陽の場所をかんたんに表示できます。2023年7月31日2時30分に設定すると、みずがめ座が南の空に。また画面右下のコンパスアイコンをタップすると、スマホを向けている方向と画面内の星々の位置がリンク。アプリ内でみずがめ座が見つかったら、その方向を探すとすぐに見つかるはずです。
流星群を観察するには、最低でも15分以上目を慣らすことが必要とされています。なるべく暗い場所で、できれば椅子などに座りながらゆっくり星空を眺めましょう。
夏はみずがめ座デルタ南流星群に続き、三大流星群のひとつにも数えられる「ペルセウス座流星群」も登場します。2か月連続で見られる天体ショーをお見逃しなく!
出典:国立天文台