米軍が撃墜した中国気球の回収成功!FBIで詳細な分析を開始【スマホニュース】
2023年2月4日、アメリカ空軍のF-22ラプターによって、サウスカロライナ州沖で撃墜された中国の偵察気球。アメリカ軍は領海内に墜落した気球の回収を進めていましたが、その作業が終了したと発表しました。
残骸はFBI研究所で分析
回収した残骸は、FBI(アメリカ連邦捜査局)の研究所センサーに運び込まれ、詳細な分析を行うと発表。すでにさまざまな電子機器を回収してると明らかにしていて、なかにはセンサーや通信傍受用アンテナも含まれているといいます。■高高度を飛行していた巨大気球の目的は?
今回回収された気球は、一般的な旅客機が飛行する高度30,000フィート(約9,000メートル)よりもはるかに高い6万フィート(約18,000メートル)を飛行していました。また、大きさはなんとバス3台分に相当する最大200フィート(約60メートル)という巨大なもの。飛行ルートから、アメリカの軍事施設の詳細な偵察が目的ではないかという説も。
■最新鋭ステルス戦闘機と対空ミサイルで撃墜
気球を撃墜したのは、アメリカ空軍の最新鋭ステルス戦闘機F-22ラプターから発射されたサイドワインダー空対空ミサイルでした。 のんびり飛んでいる気球を撃墜するのに、最新鋭の戦闘機と高価なミサイルが必要なのかという意見もあります。しかし、60,000フィートまで上昇できる戦闘機は限られるうえ、高速で飛行する戦闘機で超低速の気球に機関砲を命中させるのは至難の業なのだとか。アメリカは他にも3か所で気球を撃墜
アメリカは他にも、アラスカ州沖、カナダ北西部のユーコン準州、ミシガン州の上空で高高度物体を撃墜しています。■気球撃墜を謝罪しない
バイデン大統領は、サウスカロライナ州沖で中国の偵察機球を撃ち落としたことに対して、謝罪するつもりはないと言及。しかし、中国との協議を継続し、新たな冷戦を望んでいないと述べました。■ミシガン州のものは湖底へ?
ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、ミシガン州のヒューロン湖で撃墜した飛行物体は残骸が湖底に沈んでしまい、回収が困難であるとの見方を明らかにしています。衛星画像で気球発射場の様子が取り上げられるなど、中国の気球に関する問題がどのような進展を見せるのか、今後も目を離せません。