2023年の天体ショーを見逃すな!流星群、日食、満月を見るならいつ?【スマホニュース】
「流れ星を見つけたら、願いごとを3回唱えると叶う」なんてロマンチックな言い伝えもある流星。毎日見られるものではないからこそ、見つけたときの嬉しさは格別です。
そんな流星を見たいと思ったら、現れる日にちや時間帯を狙って観測すると、出会える確率はグッと上がります。流星群や満月は特別な道具なく誰でも楽しめる天体ショー。しかも2023年は、めずらしい現象が目白押しの当たり年。ここでは必ずチェックしておきたい11個の天体イベントを紹介します。
天体イベント | 一般的な出現期間 | ピーク |
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しぶんぎ座流星群 | 12月28日~1月12日 | 1月4日 |
日食 | - | 4月20日 | 4月こと座流星群 | 4月16日~4月25日 | 4月23日 |
みずがめ座η(エータ)流星群 | 4月19日~5月28日 | 5月7日 |
みずがめ座δ(デルタ)南流星群 | 7月12日~8月23日 | 7月31日 |
ペルセウス座流星群 | 7月17日~8月24日 | 8月13日 |
オリオン座流星群 | 10月2日~11月7日 | 10月22日 |
おうし座南流星群 | 9月10日~11月20日 | 11月6日 |
おうし座北流星群 | 10月20日~12月10日 | 11月13日 |
しし座流星群 | 11月6日~11月30日 | 11月18日 |
ふたご座流星群 | 12月4日~12月17日 | 12月15日 |
2023年の流星群はいつ?天体イベントカレンダー
2023年は流星群に日食、部分月食など天体ショーが盛りだくさん。流星群だけに絞っても、年間を通して10個も観測のチャンスがあります。天体観測をする際は、極大日を狙って屋外へ出かけましょう。
【1月】しぶんぎ座流星群
出現期間:2022年12月28日~2023年1月12日極大日:1月4日
1年のはじめに見られる「しぶんぎ座流星群」は、三大流星群のひとつに数えられる注目の天体イベント! 流星の出現数は年によってムラがありますが、観察者によっては、1時間あたり100個ほど確認できることも。
極大日は1月4日の12時頃。日本では昼間の時間帯で観測が厳しいため、流星を見るなら早朝の5時頃がベストでしょう。この時、見られる流星数は1時間あたりおよそ25個と予想されています。
【4月】日食
出現日:4月20日今年見られる天文現象のなかで最も注目されているのは、4月20日に起こる日食。インド洋や東南アジアなどの一部地域では金環皆既日食が見られ、日本でも九州、四国、本州の南部で、部分日食を確認できます。
観測の際は直接太陽を見ることがないよう、日食専用のグラスや遮光板を使って安全に太陽を見ましょう。
【4月】4月こと座流星群
出現期間:4月16日~4月25日極大日:4月23日
4月23日に活動のピークを迎えること座流星群は、普段の流星数はそれほど多くないものの、突発的に出現数が増えるめずらしい流星群。過去には国内で1時間あたり約90個の流星を観測した記録もありますが、今年は一体いくつの流星が見られるのでしょうか?
観測をするなら、おすすめの日程は4月22日の深夜から翌朝まで。街頭の少ない場所で春の天体観測を楽しみましょう。
【5月】みずがめ座η(エータ)流星群
出現期間:4月19日~5月28日極大日:5月7日
ゴールデンウィーク後半に見ごろを迎えるみずがめ座η(エータ)流星群は、観測が難しい天体イベント。極大日は5月7日に日付が変わった直後ですが、5日から8日にかけて見ることができます。
しかしピークの前後数日でも観測のチャンスがあるため、視界が開けた公園などでのんびり夜空を眺めていたら、流星を見つけられるかも!?
【7月】みずがめ座δ(デルタ)南流星群
出現期間:7月12日~8月23日極大日:7月31日
みずがめ座δ(デルタ)南流星群は、7月中旬から8月中旬にかけて活動する流星群。最も出現数が多くなる7月31日はほぼ一晩中見られ、その前後数日も深夜から未明にかけて観測のチャンスがあります。
家族で天体観測するにはピッタリなイベントでしょう。
【8月】ペルセウス座流星群
出現期間:7月17日~8月24日
極大日:8月13日
三大流星群のひとつであるペルセウス座流星群は、出現数も桁違い! 天候などの条件が揃えば、1時間あたり80個以上の流星が観測できることもあり、注目の天体イベントです。
2023年の見ごろは13日未明と14日未明。月の影響は小さいため、煌々と輝く流星が見られるかもしれません。
【10月】オリオン座流星群
出現期間:10月2日~11月7日
極大日:10月22日
星座に詳しくない人でも見つけやすいのが、3つ並んだ星が特徴的なオリオン座。10月2日から11月7日までは、このオリオン座近くから流星が出現する「オリオン座流星群」が見ごろです。
2023年は10月22日に活動のピークを迎えますが、前後数日間であれば夜半から未明にかけて見られることも。月の条件もいいため、はじめての天体観測にもピッタリでしょう。
【11月】おうし座南流星群
出現期間:9月10日~11月20日
極大日:11月6日
おうし座流星群は、9月から12月くらいまで長く活動する流星群。放射点は南群、北群の2つに分かれており、見頃も2回あります。
11月にピークを迎える南群の観測に適した日にちは、11月6日。火球と呼ばれる明るい流星が多いため、都会でも流れ星が見られるかも!?
【11月】おうし座北流星群
出現期間:10月20日~12月10日
極大日:11月13日
おうし座流星群2回目のピークが、11月13日に出現するおうし座北流星群。こちらも南流星群と同じく、「火球」と呼ばれる明るい流星が見られます。
13日はほぼ一晩中、流星が確認でき、出現数は1時間あたり2個程度になる予想です。
【11月】しし座流星群
出現期間:11月6日~11月30日
極大日:11月18日
オリオン座流星群やおうし座流星群と時を同じくして現れるのが、しし座流星群。2001年には1時間あたり1000個を超える流星が見られたこともあり、観測数を期待されている流星群でもあります。しかし、その数は年々減少しているようで、今年は一体いくつの流星が見られるのか、注目したいところ。
2023年の見ごろは11月18日夜明けから明朝にかけてと予想されています。
【12月】ふたご座流星群
出現期間:12月4日~12月17日
極大日:12月15日
2023年のラストを締めくくるのは、三大流星群のひとつ、ふたご座流星群。毎年安定してたくさんの流星が見られることから、「年間最大の流星群」と言われることも。
12月中頃から流星数は増え、ピークは12月15日になる予想です。なかでも観測に適した時間帯は14日夜から翌朝にかけて。1時間に60個程度の流星が見られるでしょう。
※極大の日時は年により前後1~2日ほどずれる場合があります。
2023年の満月はいつ?別名はなに?
SNSでたびたび話題になるのが、毎月見られる満月。珍しさにかけると思われがちですが、英語圏ではフラワームーンやストロベリームーンなど、季節によって満月に名前をつけ、親しまれています。
なかには「恋愛運があがる」「幸せをもたらす」といった言い伝えがある満月も。
夜空に浮かぶ大きな月を眺めれば、不思議なパワーを感じるかもしれません。
満月の名前 | 出現日 |
---|---|
ウルフムーン | 1月7日 |
スノームーン | 2月6日 | ワームムーン | 3月7日 |
ピンクムーン | 4月6日 |
フラワームーン | 5月6日 |
ストロベリームーン | 6月4日 |
バックムーン | 7月3日 |
スタージョンムーン | 8月2日 8月31日 |
コーンムーン(中秋の名月) | 9月29日 |
ハンターズムーン(部分月食) | 10月29日 |
ビーバームーン | 11月27日 |
コールドムーン | 12月27日 |
なんと8月31日は2023年に見える満月のなかで最も大きい「スーパームーン」! 天候の条件がよければ、日本各地で夜空に浮かぶ大きな満月が見られるでしょう。
出典:国立天文台
※本記事は12月21日時点の情報です。
天体観測をするなら「天気アプリ」を忘れずに!
天体観測をする際に必ずチェックしておきたいのが、当日の天気。「せっかく屋外へ出たのに雲が多くて星が見えない」なんて悲しい思いをしないためにも、事前に天候をチェックできるアプリを使って調べておくと安心です。