飛躍のヒントがつかめる!? 2024年2月の満月「スノームーン」はいつ?【スマホニュース】
コロンブスによる発見以前から北米大陸に暮らしていたネイティブアメリカンたちは、季節感を表す名前を満月に付け呼び親しんでいました。そんな彼らが「スノームーン」と呼ぶ2月の満月が、2024年2月24日(土)の21時過ぎに見ごろを迎えます。
これまでを振り返り将来へ生かすきっかけをつかんだり、人間として成長できたりするという満月の、観察ポイントを解説していきましょう!
ステップアップのきっかけを作る!? スノームーンとは?
「地球は未来の子どもたちからの借りもの」という考えを大切にするネイティブアメリカンは、自然の声を聞き対話する生活を続けるうちに、およそ30日サイクルで満ち欠けを繰り返す月に、その時期を象徴するようなできごとの名を付けました。■文字どおり雪が多い時期の月
ピンクムーンやウルフムーンのように一見そのいわれが想像できない名前と異なり、スノームーンの由来はかんたん。北米大陸北東部では2月が最も雪の降る機会が多いからです。1930年代に「The Maine Farmers' Almanac(メイン州農民年鑑)」がネイティブアメリカンの満月の名称を掲載したことで、スノームーンという呼び名が広く知られるようになったとNASAの公式サイトでは紹介しています。
他にも「ストームムーン」や、狩りが困難になり食料が乏しくなることから「ハンガームーン」(飢餓の月)という名前も使われていたそう。
■スノームーンに願いたいこと
日用品や衣服に植物や太陽、月といった装飾を施してきた昔の人びとが、周期的に姿を変え昇ってくる月に神秘を感じ、祈れば願いが叶うと考えても不自然なことではありません。スノームーンには「反省と分析」「自己管理」といった意味があるとされ、満月に願いをかけると、「これまでの失敗を振り返りステップアップできるようになる」という説も。撮影した満月の写真をスマホのホーム画面に壁紙として設定し、日ごろ目にするのもいいかもしれません。
スノームーンの見ごろは?
国立天文台の発表によると、スノームーンとなる月が最も満ちるのは2024年2月24日の21時30分。東南東の空の中ほどに満月を見ることができるでしょう。■2024年のスノームーンはマイクロムーン
月の軌道は楕円のため、地球との距離は一定ではありません。このため、1年のうちで地球から最も遠い場所にある満月を一般的に「マイクロムーン」と呼びます。2024年のスノームーンはちょうどマイクロムーンにあたり、最も近い月「スーパームーン」に比べて22%も小さく見えるのです。地球から最も遠くなるのは翌日の2024年2月25日の23時59分。満月の前後1日は肉眼ならほぼ丸い月に見えるので、今年一番遠い月をお楽しみください。
■スノームーンの場所をアプリでチェック
満ち欠けをする月はその姿だけでなく軌道も変化しているので、満月当日の月の動きをアプリで事前に知っておくと便利です。スノームーンがどのように動いていくのか、天体観測アプリ「Sky Tonight」を使って再現してみましょう。アプリが起動したら、画面の上部にある日付を2024年2月24日21:30にセット。まず画面を下にスワイプして頭の真上「天頂」を表示します。次に東の空の地平方向に画面を動かすと、しし座のお腹のあたりに満月を見つけることができるはず。
月をタップすると軌道を表示。設定されている時間だけでなく、何時ごろにどこにあるのかも一目瞭然です。
「Sky Tonight」にあるカレンダーには月齢、月の出・入り時間をかんたんにチェックできる機能を搭載。現在地でその日に見られる月の姿を正確に再現しているので、肉眼ではわかりにくい細かい違いもばっちり確認できますよ♪
冷え込みが弱くなってきているとはいえ、まだまだ朝晩は寒い時期です。暖かい服装で満月の観察をお楽しみください。
出典
スノームーンの日時:国立天文台
スノームーンのいわれ:NASA