野球の攻撃はなんで表裏?目からウロコのスポーツクイズ5選

ふだん何気なくスポーツ中継を見ていると見過ごしてしまいますが、ふと気づくと「これってなんで?」と思うことがいろいろあります。例えば、野球はなぜ先攻後攻を表裏と呼ぶのでしょうか。そんな素朴な疑問を5つ集めてみました。
野球やテニス、サッカーのナゼに挑戦!
人気スポーツの野球やサッカー、テニスなどのルールや名称にまつわる不思議を5つ、クイズ形式で楽しんでみましょう。全問正解できますか?■野球の先攻後攻はなんで表裏?

野球は日本でも古くから親しまれてきたスポーツです。明治時代に「baseball」が野球と訳されたように、多くの名称に日本語名が用いられています。そのうちのひとつ、先攻後攻が他の競技では見かけない表裏と訳されたのはなぜでしょう?
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【答え】英語の「top(上)」と「bottom(底や下)」を訳したから
英語では1回の表を「top of 1st」、裏を「bottom of 1st」と呼び、これを訳しました。ちなみに表裏のあるコイントスは「heads(表)」と「tails(裏)」。
日本では表と裏の間を「1回の表が終わって」といういい方をしますが、英語では「middle of 1st(1回の真ん中)」と表現します。もしかすると、スコアーボードの上段・中段・下段からtop・middle・bottomと呼ぶようになったのかも。英語のままの上下ではなく表裏にしたのは、攻撃チームが切り替わる絶妙な翻訳といえそうです。
英語では1回の表を「top of 1st」、裏を「bottom of 1st」と呼び、これを訳しました。ちなみに表裏のあるコイントスは「heads(表)」と「tails(裏)」。
日本では表と裏の間を「1回の表が終わって」といういい方をしますが、英語では「middle of 1st(1回の真ん中)」と表現します。もしかすると、スコアーボードの上段・中段・下段からtop・middle・bottomと呼ぶようになったのかも。英語のままの上下ではなく表裏にしたのは、攻撃チームが切り替わる絶妙な翻訳といえそうです。
■野球のエンタイトルツーベースのエンタイトルって?

2問目も野球から。フェアボールの打球がワンバンドしてスタンドにはいると2塁打となった場合、「エンタイトルツーベース」と呼びますよね。では、このエンタイトルとはどういう意味なのでしょう?
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【答え】権利を得る
英語で書くと「entitled」、「権利を得た2塁打」という意味です。
ところが、本場アメリカではエンタイトルツーベースではなく、「ground rule double」といいます。どちらもルール上の2塁打という意味になるものの、英語では「two base」「three base」ではなく「double」「triple」に。同じように日米で名称のまったく異なる例として「hit by pitch」が「デッドボール」になったなどがあります。two base・three base・dead ballをはじめ、野球では和製英語が多く使用されているのが特徴です。
英語で書くと「entitled」、「権利を得た2塁打」という意味です。
ところが、本場アメリカではエンタイトルツーベースではなく、「ground rule double」といいます。どちらもルール上の2塁打という意味になるものの、英語では「two base」「three base」ではなく「double」「triple」に。同じように日米で名称のまったく異なる例として「hit by pitch」が「デッドボール」になったなどがあります。two base・three base・dead ballをはじめ、野球では和製英語が多く使用されているのが特徴です。
■テニスの点数はなぜ15・30・40?

テニスの試合では最初のポイントを取ると「1」ポイントではなく「15」というカウントをします。同様に2個目は「30」、3個目は「45」かと思いきや「40」という変則的な数え方をすることはご存じのとおり。ではその理由とは?
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【答え】いいにくいから
テニスが登場した当時のヨーロッパでは、時計の針のように、ひとつの区切りを60分割する60進数の考え方がありました。テニスの1ゲームは4ポイント先取。60を4で割ってポイントを0・15・30・45としたそうです。しかし、15はフィフティーン、30はサーティなのに対し、45はフォーティファイブと2単語を発音するので、短縮するために40のフォーティにしたとされています。
他にも船の航海などで使用される六分儀が元になっているという説も。こちらは当時のテニスが6セットマッチだったことから、六分儀のように360°を6つに分け、60°を4ポイントで割ったとされるもの。諸説ありますが、いずれも60を割る、いいづらいから40にしたという点は共通しているようです。
テニスが登場した当時のヨーロッパでは、時計の針のように、ひとつの区切りを60分割する60進数の考え方がありました。テニスの1ゲームは4ポイント先取。60を4で割ってポイントを0・15・30・45としたそうです。しかし、15はフィフティーン、30はサーティなのに対し、45はフォーティファイブと2単語を発音するので、短縮するために40のフォーティにしたとされています。
他にも船の航海などで使用される六分儀が元になっているという説も。こちらは当時のテニスが6セットマッチだったことから、六分儀のように360°を6つに分け、60°を4ポイントで割ったとされるもの。諸説ありますが、いずれも60を割る、いいづらいから40にしたという点は共通しているようです。
■マラソンはなんで中途半端な42.195kmなの?

マラソンを除く陸上競技は1,000mや10kmという距離なのに、マラソンだけは42.195kmというなんとも微妙な端数が付いています。なぜこの距離になったのか知っていますか?
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【答え】王女のわがままでコースが変わった
マラソンは紀元前490年、アテナイ・プラタイアのギリシャ連合軍とペルシア軍が激突したマラトンの戦いで、アテナイ(現在のアテネ)まで戦勝報告を届けるためおよそ40kmを走り、勝利を告げた後に使者が絶命したことに由来しています。
はじめは明確に何キロという規定はなかったものの、はじめて42.195kmとなったのは、2021年夏に開催された第32回東京大会からさかのぼること113年前の第4回ロンドン大会のこと。
当初は42kmで設定されていたのですが、イギリス王女アレキサンドラの、「スタートを城から見える宮殿の庭に、ゴール地点は競技場のボックス席前にしてほしい」という、なんともわがままなひと言で急遽コースを変更。結果中途半端な42.195kmとなったのです。
その後、1924年の第8回のパリ大会から42.195kmが正式な距離となりました。
マラソンは紀元前490年、アテナイ・プラタイアのギリシャ連合軍とペルシア軍が激突したマラトンの戦いで、アテナイ(現在のアテネ)まで戦勝報告を届けるためおよそ40kmを走り、勝利を告げた後に使者が絶命したことに由来しています。
はじめは明確に何キロという規定はなかったものの、はじめて42.195kmとなったのは、2021年夏に開催された第32回東京大会からさかのぼること113年前の第4回ロンドン大会のこと。
当初は42kmで設定されていたのですが、イギリス王女アレキサンドラの、「スタートを城から見える宮殿の庭に、ゴール地点は競技場のボックス席前にしてほしい」という、なんともわがままなひと言で急遽コースを変更。結果中途半端な42.195kmとなったのです。
その後、1924年の第8回のパリ大会から42.195kmが正式な距離となりました。
■サッカーの「ハットトリック」の語源は?

サッカーの試合中に1人の選手が3点以上点を取ることを「ハットトリック」と呼びますが、サッカー選手は帽子(ハット)を被っていません。どこからこの名がついたのでしょう?
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【答え】帽子を贈られたから
ハットトリックの語源はサッカーではなく、同じイギリス発祥のスポーツ・クリケットから。クリケットは野球の原型と呼ばれるスポーツで、投手が同じ回に3球で3つアウト(球数を問わない説もあります)を奪った場合、これを達成した投手にシルクハットを贈り称えたことになぞらえたとされています。
現在ではサッカー以外にも、トライを3回決めるラグビーや、3本をすべてブルエリアに投じるダーツなど、さまざまなスポーツでハットトリックという名称が使用されるようになりました。
ハットトリックの語源はサッカーではなく、同じイギリス発祥のスポーツ・クリケットから。クリケットは野球の原型と呼ばれるスポーツで、投手が同じ回に3球で3つアウト(球数を問わない説もあります)を奪った場合、これを達成した投手にシルクハットを贈り称えたことになぞらえたとされています。
現在ではサッカー以外にも、トライを3回決めるラグビーや、3本をすべてブルエリアに投じるダーツなど、さまざまなスポーツでハットトリックという名称が使用されるようになりました。
気が付くとなぜそうなのか不思議なことの多いスポーツの専門用語。その意味を知ると思わずへぇ~と唸るものばかりで、きっと誰かに話したくなるものばかりですよ♪
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