届いたら危険!LINE「いま忙しい?」は乗っ取りの合図!?対処法と防止策
多くの人がメインの連絡手段にしている「LINE」には、個人情報がいっぱい。アカウント作成時には電話番号の入力が不可欠ですし、「LINE Pay」を銀行口座と連携していれば口座情報の登録も必要です。
そんなプライバシーの宝庫ともいえるLINEを使う上で特に気を付けたいのが「アカウント乗っ取り」。悪意ある人の攻撃をかわすにはどうしたらいいのか、万が一乗っ取られてしまったらどんな行動を取るべきかをいま一度確認しましょう。

LINEアカウントが乗っ取られるとどうなる?
アカウント乗っ取りの全貌は、あなたのアカウント情報が第三者の手に渡り、他端末からあなたのLINEにログインすることで起こります。 犯人のスマホやパソコンからひとたび不正ログインされてしまうとアプリはたちまち操作不能になり、犯人があなたの名前を使って何を行っているかはまったく分からなくなってしまうのです。

次に乗っ取り犯が狙うターゲットは、あなたの友だち。手あたり次第に定型文のメッセージを送りつけ、プリペイドカードを購入させたり、偽サイトのURLを送って個人情報の入力を求めたりします。
不幸の手紙のように広がっていく乗っ取り被害を食い止めるためにも、事前にLINEアプリをセキュリティの高い状態にしておく必要があるでしょう。
乗っ取りを防ぐLINE設定「ログイン拒否」
LINEの安全性を高める設定は多々あれど、必ず取り入れたいのが他端末からの「ログイン拒否」。
LINEには複数端末からひとつのアカウントにログインして使える特性があります。これを許可していると、あなたのあずかり知らないところで第三者から不正ログインされる可能性も。「LINEはもっぱらスマホでしか使わない」という人の場合、以下の設定はオフにしておくといいでしょう。
■「ログイン拒否」設定方法
LINEを開いたら、ホーム右上にある「設定」をタップし、続けて「アカウント」の項目を選びます。
メニューから「ログイン許可」を選び、バーをオフに切り替えれば設定は完了。

以降は他端末からログインを試みた形跡があれば「第三者が不正ログインを試みた可能性があります」といったお知らせが届くので、アカウントが乗っ取られてしまう前にパスワードを変更するなどの対策が取れるはず。
乗っ取られたら「アカウント削除」を申請!
万が一アカウントを乗っ取られてしまったら、速やかにLINEカスタマーサポートから「乗っ取りの報告」を行ってください。
あなたが正しい所有者だと確認でき次第、乗っ取られたアカウントは最終的に停止されますが、二次被害を考えるとやむを得ないでしょう。
さて、そんな「乗っ取りの報告」には、アカウント所有者を証明するために“意外な写真”が必要になることはご存じでしょうか?
それこそが、あなたがLINEに設定している「アイコン画像の写真」。もしもの時に備えて、スクリーンショットを一枚準備しておくといいかもしれません。

注意!「いま忙しい?」は犯人からのメッセージ
あわせて心得たいのは、あなたの友だちがアカウントを乗っ取られてしまった場合の対処法。
犯人の常套手段として、アカウントの乗っ取りに成功するとLINEで繋がっている友だちに“あるメッセージ”を送信するそう。その言葉は意外にも「いま忙しい?」の一言だけ。
このメッセージにどんな反応を示すかによって、犯人は次の出方を考えると言われています。前述した通り、犯人とやり取りを重ねると最終的には「プリペイドカードを買ってほしい」と購入を迫られてしまうのです。
LINEには現在、乗っ取られてしまったアカウントからのトークをブロックする方法はありません。そのため、少しでも様子がおかしいと感じるメッセージが届いたら無視しましょう。

LINEの乗っ取り被害を防ぐには事前の対策が大切。「私のLINEは大丈夫かしら?」と不安になったら、以下の動画で紹介しているセキュリティを高める設定をお試しあれ!
ここで解説した「ログイン拒否」とあわせて「メッセージの暗号化」や「知らない人からの友だち追加を拒否」なども設定しておくと、より安全にLINEが使えるはず。