パリってこんなにアナログなの!?→路上駐車している車に張り紙がある理由【パリで暮らす私の日常(15)】

パリってこんなにアナログなの!?→路上駐車している車に張り紙がある理由【パリで暮らす私の日常(15)】

パリってこんなにアナログなの!?→路上駐車している車に張り紙がある理由【パリで暮らす私の日常(15)】

フランスは行政サービスがオンラインで利用できたり、レストランのメニューがQRコードの読み取り式だったりと、デジタル化が進んでいる場面も多いのですが、反対に「めちゃくちゃアナログだな!」と思うこともあるんです。

ある日、スーパーへ行くためにいつもの道を歩いていたときのこと。
路上に停められた車に張り紙がされていることに気が付きました。

何が書いてあるのか気になったので近づいて見てみると、「この車売ります。次の番号まで連絡ください。」というような手書きメッセージとともに、値段と走行距離や電話番号などの情報が添えられていたんです。

「え!こんな方法で中古車を売るんだ!しかも手書き!」と驚いて、一緒にいたパートナーに「このメッセージ本当かな?」と聞いてみました。

すごく古いわけではないけど、わりと年季の入った車ですが、彼はメッセージを読んで、「この走行距離でこの値段だったら悪くないよね。」と。

「でも怪しくない?連絡してくる人なんているのかな?」というと、まさかの返答が返ってきたんです。

「いるよ。ボクもこういうので中古車を買ったことあるしね!」
「え!?」

パリってこんなにアナログなの!?→路上駐車している車に張り紙がある理由【パリで暮らす私の日常(15)】

思いもよらない返事にわたしはビックリ。
だってこんなアナログな方法で中古車を買うなんて、おじいちゃんおばあちゃんかよほどの変わり者かと思っていたから。それがこんな身近にいるとは。。。

話を聞いてみると、20〜30万ほどでミニクーパーを買ったそう。
それが彼の初めての車だったらしく、しょっちゅう故障していたけどかなり気に入っていたそうです。

しかも手放したときは購入価格よりも高く売れたらしく、嬉しそうに話してくれました。

フランスはデジタル化やIT化が進む一方で、アナログで昔のままのやり方が残っていることも少なくありません。ブロカント(古道具)やアンティーク市なんかもそうですよね。

今回の中古車の販売方法には驚きましたが、わたしはフランスのこんな一面が結構好きだったりします。

次回は、フランスでパートナーがロマンチックを優先したら大変な目に合ったお話をご紹介します!