2022/10/24
「羊のなる木」は存在した!?証拠写真を発見!【世界の都市伝説】

みなさんは、伝説の植物「バロメッツ」を知っていますか? 黒海沿岸や、中国、ヨーロッパなど世界各地の荒野に分布していて、時期が来ると羊の入った実がなると言われています。この羊からとれる羊毛はとても重宝され、肉を食べるとカニの味がするという言い伝えまで存在します。
なんと「Google Arts & Culture」に、その伝説の植物と思われる写真が掲載されているのです。
伝説は本当?バロメッツの姿とは
「Google Arts & Culture」のアプリを開いたら、画面左上の虫めがねマークをタップし「Barometz or 'Vegetable Lamb'」を検索します。 こちらの写真を拡大すると……?


植物のようにも動物のようにも見える謎の物体が! 頭をもたげて今にも動き出しそう。
さらにバロメッツを描いた絵画もあり、こちらを拡大すると……。


まるで花が咲いているように、羊が茎の上についているではありませんか! 写真や絵画にも登場するバロメッツは、やはり実在した植物だったのでしょうか?
バロメッツの正体は?

写真に写ったバロメッツは、シダ植物の根で作った置物だそう。とてもリアルな質感で、まるで本当に羊のようですね。
このバロメッツの伝説は、ヨーロッパ人の誤解から生まれた物だと考えられています。

バロメッツから採れる金色の羊毛とされた繊維は、実は木綿だったそう。当時、木綿を知らなかったヨーロッパの人々は「綿の採れる木」を「ウールを産む木」だと勘違いしてこの植物の伝説が生まれたと言われています。しかし、バロメッツの絵と木綿を見比べると、だいぶ違うような……? もしかしたら、本当に羊が収穫できる木を見た人がいたのかもしれませんね!
「Google Arts & Culture」でもっと作品を鑑賞!
美術館や博物館が所蔵する作品を、スマホでじっくり堪能できるアプリ。アートに関する詳しい解説だけでなく、芸術家についても丁寧に説明してくれますよ!