枚方市駅周辺再開発の高層複合施設完成イメージ(京阪ホールディングスなど発表資料より)

 京阪電鉄の枚方市駅周辺で建設工事に入っている枚方市駅周辺再開発事業(大阪府枚方市新町、岡本町、岡東町)において、枚方市駅周辺地区市街地再開発組合は、第3工区の商業、オフィス、ホテル、共同住宅が入る高層複合施設の完成イメージを公開した。施設整備に当たる京阪グループが公表したもので、2024年度の完成を目指している。

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 高層複合施設は鉄骨、鉄筋コンクリート29階建て延べ約9万5,000平方メートル。低層階を店舗など商業施設、中高層階をホテル、オフィス、共同住宅とする。高さは115メートル。地域のランドマークにするとともに、駅と一体化して開発することで地域の中核施設とする計画。

 枚方市駅周辺再開発事業で枚方市駅の南側に位置する第3工区に該当し、区分所有する京阪ホールディングス、京阪電気鉄道、京阪電鉄不動産の京阪グループ3社が1月から建設工事を進めている。完成予定は2024年度の見込み。

 枚方市駅周辺再開発事業は、枚方市駅を取り巻く3つの工区併せて約2.9ヘクタールを再開発するもの。理想的な郊外の暮らしと働き方を実現するための拠点施設を枚方市駅周辺に集約し、地域住民や働く人たちの利便性を高めることが狙い。

 枚方市駅の北側に位置する第1工区と第二工区では、鉄骨地下1階、地上6階建て延べ約5,900平方メートルの商業施設、鉄筋コンクリート14階建て延べ約8,900平方メートルの店舗、住宅の複合施設を建設。また駅前交通広場を拡張し、拠点駅にふさわしい姿にする計画だ。再開発事業全体の完成は2025年度の予定。

 枚方市駅は京阪本線で大阪市と京都市のちょうど中間に位置する拠点駅。周辺には枚方市役所や商業施設が集まり、枚方市の中心市街地になっている。京阪グループは今回の再開発で中心市街地のにぎわいの核となる施設を設けたい考え。