西川の社長に菅野達志氏が就任 新たな経営体制へ

創業458年を迎えた寝具メーカーの西川が2月1日付けで社長を交代すると発表した。社長執行役員COOには、菅野達志氏が就任した。今回の人事に伴い、前社長の西川八一行氏は代表取締役会長CEOに就任する。

同社は1566年に蚊帳・生活用品販売業として創業し、1887年に布団の販売を開始。現在では、寝具メーカーとして「beyond sleep(眠りのその先へ)」を掲げ、睡眠科学とテクノロジーを用いて良質な睡眠を追求した商品やサービスを提供している。近年では大谷翔平をはじめとしたトップアスリートを「眠り」の面からサポートする活動も行っている。

今回社長に就任する菅野氏は1989年に慶應義塾大学を卒業後、三井物産に入社。その後、中国を中心に海外事業の経験を積み、2023年に西川に入社し上席執行役員を務めた。

同社はこれまで以上にスリープテックを積極的に受け入れ、日本の寝具メーカーに留まらない国際的な企業への変革を目指していく。今回の経営体制の変更はそれに伴い、デジタル関連事業の経験や事業の企業間連携と国際展開のノウハウを持つ菅野氏を任命したという。

菅野氏は「これまでの経験を活かし、歴史の中で培った西川の強みに、テクノロジー等を掛け合わせ、新たな価値の創造を実現してまいる所存です。そして、全ての役員、社員が一丸となって、当社のタグラインである『よく眠り、よく生きる』を実現するために、最先端の『スリープテック』を取り入れ、世界中のみなさまへ睡眠ソルーションを提供できる500年企業としてのnishikawaへと進化を遂げてまいります」とコメントしている。